東北学院大学をはじめ、幼稚園や中学校、高等学校といった教育機関を運営する東北学院は、各校が利用している事務システムをプライベートクラウド上に統合した。「次期統合事務システム」という名称で、2014年4月1日から本格運用を開始する。2014年3月6日、製品やサービスを提供する日立が発表した。
同学院はこれまで、財務会計や人事給与といった事務システムを組織や業務ごとに構築・運用していた。今回の取り組みは、これらを同一基盤上に仮想化・統合。ITリソースの最適化やシステム運用の効率化を目指すものだ。新たな基盤となるプライベートクラウドを、日立のクラウドサービスである「Harmonious Cloud」上に構築した。敷地外のデータセンターにサーバー群を設置するため、BCP対策にも役立つという。
事務システムと合わせて、大学の教学系業務システムも新基盤に移行。学生や教職員の情報を一元管理する統合データベースを構築した。これまで、学生による履修登録や各種証明書の発行、教職員による学籍や成績管理といった業務システムごとにデータベースを構築していた。このため、例えば学生の住所が変わった際には複数のデータベースに更新をかけなければならなかった。更新漏れにより、システム間におけるデータの一貫性が失われる危険性もあった。
統合データベースの導入により、こうした問題を解決できる。上の例で言うと、統合データベース上で学生の住所を更新すれば、各種証明書や学籍情報に新しい住所が自動的に反映されるようになる。
従来はシステムごとに管理していた利用者IDや認証システムも統一する。ITガバナンス向上とセキュリティ強化を図るためだ。
| ユーザー名 | 東北学院 |
| 業種 | 学校法人 |
| 導入システム | 業務システムのクラウド化 |
| 導入目的 | ITリソースの最適化やシステム運用の効率化 |
| 導入時期 | 2014年4月 |
| 主な利用製品 | 「Harmonious Cloud」(クラウド基盤)、「UNIPROVE/AS」(大学向け学務情報システム)、「UNIPROVE/PT」(大学向けポータルシステム)、「UNIPROVE/SS」(大学向け証明書自動発行システム。いずれも日立製。 |
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