商船三井は2014年4月、基幹システムを刷新。グループ約400社において利用を開始した。大規模なプロジェクトにおいて大きな問題となったのが、テストパターンの肥大化だ。開発を担った商船三井システムズは、自動化ツールを駆使して難局を乗り切った。製品を販売したアシストが、2014年6月9日に発表した。
2011年のプロジェクト発足後、要件定義を進めるなかで、約7000に上るテストパターンを実施すべきであることが判明。約300人いるメンバー全員が作業にあたったとしても、テスト完了には半年以上かかることが分かった。
そこで商船三井システムズは2012年、テストの自動化を図ることを決めた。具体的には、繰り返し処理を自動化するツールを導入した。これにより、機能テストの作業効率を大幅に向上させることに成功した。
このほか、チューニングすべきSQL文を特定する作業を、負荷テストツールを用いて自動化した。ハードウェア設計の確認にも、この負荷テストツールを活用した。
こうしたツール活用により、3カ月という限られた総合テスト期間中に1000個の修正個所を発見するなどの成果を挙げた。
作業効率だけでなく、テスト品質を高める策も講じた。テストの手順や変更履歴といった情報を一元管理し、進捗状況や障害発生/対応状況を可視化。作業の抜けや漏れを未然に防いだ。
同社は今後、今回のプロジェクトで得たテストのノウハウを海外拠点のプロジェクトにも展開していく計画だ。
| 【プロジェクトの概要】 | |
| ユーザー名 | 商船三井 |
| 業種 | 海運 |
| 導入システム | テストツール |
| 導入目的 | テスト効率化と品質向上 |
| 導入時期 | 2012年 |
| 主な利用製品 | 「HP LoadRunner software」(負荷テスト)、「HP Quality Center software」(アプリケーション機能テスト)、「HP Unified Functional Testing software」(テスト管理) |
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