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日本オラクル、DBサーバー専用機の第8世代「Oracle Exadata X7」を発表

2017年10月3日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米オラクルは2017年10月2日(米国現地時間)、データベースサーバー専用機の最新版で第8世代に当たる「Oracle Exadata X7」を発表した。前世代機種「Oracle Exadata X6」と比べてハードウェア性能を高めており、OLTP(オンライントランザクション処理)やデータ分析、これらが混合した処理を、20~40%高速化したとしている。日本オラクルが同年10月3日に国内で発表した。

写真1:Oracle Exadata X7の外観(出典:米Oracle)写真1:Oracle Exadata X7の外観(出典:米Oracle)

 Oracle Exadataは、大容量データを高速に検索する用途に適したデータベースサーバー専用機である。最大の特徴は、ストレージからデータベースサーバーへのデータ転送量を削減するアーキテクチャを採用して処理の高速化を図っていることである。SQLクエリーを受け付けるフロントのDBサーバークラスタの背後に、検索機能を自前で備えたストレージユニット群を配備し、検索処理を分散する。

 新版のOracle Exadata X7では、現行世代のOracle Exadata X6と比べて、ハードウェア性能を高めた。フルラック構成時のストレージの物理容量は、フラッシュストレージ使用時は100%増やして720Tバイトに、ハードディスク使用時は25%増やして1.7ペタバイトになった。イーサネットの帯域幅は10GbEから25GbEへと150%高速化し、メモリー容量は50%増やした。

 ハードウェアの発表に合わせて、Oracle Exadataのソフトウェアも刷新した。新たに、インメモリーデータベースの技術をフラッシュストレージにまで拡大した。DRAMメモリーを使ってデータベース処理を高速化するベクトル演算アルゴリズムを適用し、フラッシュストレージ内にカラム型フォーマットのキャッシュを自動的に生成する。これにより、データ分析を最大で400%高速化する。

OLTP処理も高速化する。ストレージのキャッシュとして自動的にDRAMを使用することによって、フラッシュストレージのアクセス時間と比較しても、最大で250%データアクセスを高速化する。また、独自のアルゴリズムによって、データベースサーバーとストレージサーバーのメモリーキャッシュを自動的に調整し、同じデータを重複してキャッシュしないようにする。

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