ソフトバンクは2017年10月11日、IBM Watson日本語版を活用して企業の業務を支援する2つの製品を同日付けで販売開始すると発表した。1つは、ビズオーシャンが開発した、チャットボットと会話するだけでビジネス文書が作成できる「SPALO(スパロ)」である。もう1つは、システムリサーチが開発した、チャットボット構築サービス「AI導入エントリーパック」である。
新たに販売を開始するサービスの1つであるSPALOは、チャットボットと会話するだけでビジネス文書が作成できるサービスである。ユーザーがスマホの音声機能を使って話しかけると、その会話の内容から必要な情報を抽出・自動入力し、PDFやOffice文書、CSVなどの形式でビジネス文書を作成する。
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既存の文書ファイルを編集したり、JSON形式で他のシステムと連携することも可能である。IBM WatsonのAPIであるConversation(会話)を活用することによって、ユーザーとの自然なやりとりを実現する。ユーザーが簡単な操作で利用できるように、インターフェースには「LINE」を採用している。
SPALOの価格(税別)は、初期費用が30万円からで、本番運用費用が月額5900円から。いずれも導入規模に応じて変動する。
もう1つのサービスであるAI導入エントリーパックは、IBM Watsonを活用した自動応答型のQ&Aシステムを導入するパッケージサービスである。学習データの作成もセットで提供する。専門の技術者のサポートを受けながら、企業内の文書やメール、コールセンターのログなどのテキストデータをIBM Watson Explorerによって視覚化し、学習データを作成できる。
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Q&Aシステムの構築に当たっては、IBM WatsonのAPIである「Natural Language Classifier」(自然言語分類)と「Retrieve & Rank」(検索およびランク付け)を利用する。これにより、単純な一問一答だけでなく、より的確で詳しい回答をユーザーに提供できる。想定する質問と回答のチューニングやメンテナンスも提供する。
AI導入エントリーパックの価格(税別)は、初期費用が試験導入2カ月分の運用費用を含んで350万円からで、本番運用費用が月額15万円から。別途、IBM Bluemixの利用料がかかる。