アラクサラネットワークスは2017年11月21日、工場などの過酷な環境で使うことを想定したネットワークスイッチ機器「AX2530S-08TC1」を発表した。2017年12月から出荷する。本体形状はDINレールマウント型であり、各種装置の内部に収容できる。価格(税別)は45万円。
アラクサラネットワークスの「AX2530S-08TC1」は、工場などで使うことを想定した、DINレールマウント型のレイヤー2ネットワークスイッチ機器である。厳しい環境下でも利用できる。動作温度範囲は摂氏マイナス20度~60度で、防塵のための密閉構造を採用した。最大5ミリ秒の電源瞬断保護機能も備える。産業用設備として長期間利用できるように、オプションで最長10年間の長期サポートを受けられる。
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制御盤への設置を想定し、DINレールマウントの取り付け金具を標準で装備した。DINレールに設置した後の取り扱いを容易にするため、ネットワークインタフェースや電源端子などを全て装置前面に集約した。現場で簡単に運用できるようにするSDカードスクリプト機能も備える。スクリプトを記録したSDカードを挿入するだけで、バックアップやリストアなどの作業を自動実行できる。
サイバー攻撃対策にも注力した。外部のセキュリティ製品と連携して指示をもらうことによって、異常が検出された端末をネットワークから切り離す運用ができる。また、有料オプションにより、正常時のネットワーク上のやり取りをあらかじめ学習してホワイトリストを作成し、リストにない通信をブロックできる。
ネットワークのポートは、1000BASE-T(RJ-45)×8と、SFP×2。電源は、DC24~48V。VLAN機能を備える(ポートVLAN、IEEE802.1Q準拠のタグVLAN、MAC VLANなど)。認証機能は、IEEE802.1X認証、Web認証、MAC認証、その他。アクセスリストによるセキュリティ機能やQoS機能も備える。運用管理は、SSHログイン経由のCLI操作や、SNMP、sFlowなど。
外形寸法は、幅150×奥行き107×高さ114mmで、重さは1.5kg。