東芝テックは2018年7月18日、店舗運営をAIで省力化する実証実験を、ドラッグストアのケイポートで開始すると発表した。東芝テックの店舗システム「PrimeStore」と顧客情報システム「CSdelight」に、DTSの「統計解析・AIでの分析サービス」を組み合わせる。2018年7月20日から同年9月30日にかけて実験する。2019年4月頃のサービス提供を予定する。
店舗運営をAIで省力化する実験を、ケイポートが展開するドラッグストア「K-PORT」で開始する。これまで担当者が自前で行っていた商品の値決めや、販促効果が高い顧客の抽出業務などを、AIや統計解析ソフトで代替する。実証実験では、AIや統計解析ソフトを活用することによる収益の変化を検証する。
実験を実施する店舗は2つ。K-PORTのホテルエクセレント店(東京都渋谷区恵比寿西1-9-5 エクセレントホテル1階)と、K-PORTの雪谷大塚店(東京都大田区南雪谷2-12-10)である。2018年7月20日から同年9月30日にかけて実験する。なお、ケイポートは、郊外の住宅地から都心のビジネス街に店舗を展開しており、店舗数は15店(2018年7月9日現在)。
実験の背景について同社は、国内において人手が不足しており、小売業界でも業務の省力化へのニーズが高まっていることを挙げる。「ドラックストアの店舗内業務では、購買実績・販促効果の分析、商品の値決め、販促施策の検討に、多くの人手がかかっている」(同社)。