伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2018年10月22日、AIの開発や活用を進める人材の育成に必要な教育やIT環境を統合した、AI人材育成サービスの提供を開始した。「教育サービス」と「IT基盤」で構成する。教育コンテンツの制作や、学習で利用するIT環境の整備に時間をかけることなく、AI人材の育成に取り掛かることができる。価格(税別)は2000万円から。販売目標は、3年間で10億円。
教育サービスは、統計学やプログラミングといったAI開発の基礎に加え、自社データを用いたAIコンペティションの開催、活用方法についてのワークショップなど、顧客企業のビジネスへの適用が可能な実践的な内容を備える。
パートナー企業として、AI開発や開発コンペティション運営、教育研修を行うSIGNATEや、AI人材育成の教育コンテンツ企業zero to oneと協力している。ユーザーに応じて教育コンテンツをカスタマイズすることで、育成プログラムを柔軟に提供する。
一方のIT基盤は、AIに必要なGPUを含めたインフラ環境である。クラウド型とオンプレミスを選べる。教育コンテンツや学習データを管理する機能を備えている。教育サービスの受講者は、学習で利用するAIフレームワークやサンプルデータを含んだ教育コンテンツを、クリック操作だけで構築できる。トレーナーや教育担当者は、受講者のデータや学習状況を一元的に把握できる。