NECは2018年11月14日、商業施設やマンション開発を行うデベロッパーなど、多数の施設を管理する事業者向けに、EV充電器や宅配ボックス、ロッカーなど公共スペースに設置している機器に組み込むことで無人サービスを可能にする製品「NEC Digital Concierge（デジタルコンシェルジュ）」を発表、同日販売を開始した。
図1：NEC Digital Conciergeの利用イメージ（出典：NEC）拡大画像表示
NEC Digital Conciergeは、タッチパネルディスプレイやカメラ、電子マネー決済に対応可能なカードリーダーなどを搭載した端末である。同製品を組み込むことで様々な機器と連携し、簡単に認証・決済・制御を組み合せた無人サービスを提供できる（図1）。
複数の機器を統合制御することが可能なため、同製品1台で宅配ボックスやロッカー、EV充電器、シェアリング用の自転車など複数の機器の予約・使用状況の管理や認証・決済ができる。機器ごとに操作が異なるといったことがなく、統一したインターフェースで利用者にわかりやすいサービスを提供可能だ。
電子マネーをはじめ、会員認証など、多様な決済方式を利用できる。また、時間制サービスの残時間管理が可能なため、例えば通常先払いとなるEV充電の決済では、前払いした料金を次回の利用に繰り越しすることもできる。これにより、意図せず途中で利用が終了してしまった場合でも、支払った料金分のサービスを適切に受けることが可能だ。
コールセンター・設備の遠隔監視・現地修理対応など、サービス運営に必要な業務をNECが一括で代行する。施設オーナーの業務負担を軽減できる。
なお、先行して、東光高岳の新型急速充電器に同製品を組み込み、同社がEV急速充電器を出荷開始している（写真1）。
写真1：東光高岳の新型急速充電器（中央が「NEC Digital Concierge」）拡大画像表示
