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秘密分散ストレージ「ZENMU Virtual Drive」、分散片をスマートリングに保存可能に─ZenmuTech

2025年6月11日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

ZenmuTechは2025年6月10日、秘密分散方式を採用したストレージサービス「ZENMU Virtual Drive」のオフラインストレージとして、スマートリングを利用可能にすると発表した。秘密分散ファイルを指輪型のデバイスに保存することで、インターネット接続やスマートフォン/USBメモリーの持ち込みができない業務環境でも秘密分散によるファイルの保存が可能になる。

 ZenmuTechの「ZENMU Virtual Drive」は、データを分割して無意味化する秘密分散方式を採用した情報漏洩対策ストレージサービスである(関連記事秘密分散による情報漏洩対策ストレージ新版「ZENMU Virtual Drive 2.1」、IPアドレスによるアクセス制御などが可能に)。

 秘密分散はデータを複数に分割して無意味化し、定められた数の片がすべて揃わないとデータを復元できないようにする保護技術である。ZENMU Virtual Driveでは、保護対象ドライブ内のファイルを秘密分散で2片(うち1片はサイズ1KBの分散片)に分割して無意味化し、分散片をUSBメモリーやスマートフォン(iPhone/Android)、AWS上の専用領域「ZENMUクラウドサービス」に保管する。2片が揃わないとファイルは意味をなさず、この分散保管の運用でデータを保護する。

 Windows 10/11に専用のクライアントソフトウェアをインストールして利用を開始できる。Windowsで区画設定した仮想ドライブ「ZENMUドライブ」(標準設定ではZドライブ、作成時にサイスを指定)が保護対象になり、ファイルをZENMUドライブに保存すると自動的にデータを分散保管する。

図1:秘密分散ストレージ「ZENMU Virtual Drive」で分散ファイルをスマートリングに保存できるようにした(出典:ZenmuTech)
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 ZenmuTechは今後、分散片の保存先デバイスとして、新たに指輪型デバイスのスマートリングをBluetooth接続経由で利用可能にする。スマートリングメーカーのSOXAIとGlowSafarとの共同開発で提供する(図1)。

 同氏は、スマートリングに分散片を保存することで、インターネット接続やスマートフォン/USBメモリーの持ち込みができない業務環境でも秘密分散を用いたデータ保護が可能になることをアピールしている。

 「常時身につける指輪型デバイスのスマートリングは、USBメモリーやスマートフォンと違って紛失リスクが少ない。例えば、昼食休憩などのタイミングでPCから離れてBluetoothが切断されると、保護対象のファイルが直ちに開けなくなる」(ZenmuTech)

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ZenmuTech / 秘密分散 / 情報漏洩対策 / ウェアラブル / ノートPC / エンドポイントセキュリティ

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