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建設・設備会社のエクノスワタナベ、建設業特化のERPを導入し、経理業務を3割削減

内田洋行ITソリューションズの「PROCES.S」を導入

2026年5月8日(金)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

建設・設備会社のエクノスワタナベ(本社:静岡県藤枝市)は、工事台帳の印刷や請求・入金処理にかかる手間を削減することを目的に、内田洋行ITソリューションズの建設業向けERP「PROCES.S」を導入した。ペーパーレス化が進み、経理業務を中心に業務量が約3割減ったという。内田洋行ITソリューションズが2026年5月8日に発表した。

 エクノスワタナベは、1919(大正8)年創業の歴史を持つ、静岡県藤枝市の建設・設備会社である。給排水・空調設備などの建築設備工事をはじめ、土木・ビオトープ事業などを通じ、「水と空気と緑のトータル企業」として快適な環境づくりを提案している。

 同社で長年運用してきた基幹システムは、操作性にすぐれていたが、部署間の情報共有や工事台帳・請求入金業務においてアナログな運用が残り、業務効率に課題を感じていた。

 例えば、原価管理に欠かせない工事台帳は、総務部門が月に一度A3用紙に印刷して各部署用にファイリングしていたという。何十枚もの紙を綴じた重たいファイルを棚に出し入れしながら、3時間かかる作業だった。現場社員も本社に立ち寄って確認しなければならなかったという。

 請求・入金業務も非効率な作業を強いられていた。旧システムは請求書発行時に内訳を記載できず、請求明細を管理するExcelファイルを別途作成する必要があった。「入金処理は取引先ごとではなく請求書1枚ごとに入力する仕様だったため、3件の請求が発生している取引先からまとめて入金があった場合も、3回に分けて入力しなければならなかった」(同社)。

図1:建設業向けクラウドERP「PROCES.S」の構成図(出典:内田洋行ITソリューションズ)
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 こうした不便や非効率を解消するため、2020年度に、内田洋行ITソリューションズの建設業向けERP「PROCES.S(プロセス)」の導入を決め、1年以内に本稼働に移行した。PROCES.Sは会計、原価管理、支払・請求・入金管理、JV(ジョイントベンチャー)管理、給与・労賃管理などの機能を網羅している(図1)。

 新システムとなり、社内でペーパーレスが進んだ。工事台帳は段階的にシステム上での確認に切り替え、最終的にはPDFで各部署に共有する形に変えた。3時間かかっていたファイリング作業がなくなり、現場社員も本社に台帳を確認しに来る必要がなくなった。

 合わせて、請求・入金業務の非効率が解消された。工事登録が済めば請求先も含めてシステム上ですべてのデータが関連づけられ、処理が迅速になった。請求書は内訳表示と「一式」の形を選んで発行でき、入金処理も取引先ごとにまとめて入力できるようになった。一覧表示により「この取引先はX月の請求が未入金」といった見落としにも気づきやすい。

 工事番号を二重に取得してしまうミスも減った。以前は現場社員が見積もり作成などに追われ、「数日前に取得したのを忘れて新しい番号を取り、工事が終わったあとに気づく」というケースがあった。PROCES.Sの検索機能を活用することで、工事現場と工事名から番号発行の有無を確認でき、こうしたミスを防げるようになったという。

 エクノスワタナベの総務担当者は、「PROCES.Sの導入後、経理関連の定型業務にかける時間を感覚値で3割程度削減できた」と評価する。今後はクラウド版への移行や、注文書・注文請書の電子化によるさらなるペーパーレス化も検討している。

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