米Amazon Web Servicesは2026年4月7日(米国現地時間)、「Amazon S3 Files」を発表した。オブジェクトストレージ「Amazon S3」をファイル共有ストレージ(NFS)としてアクセスできるようにするサービスである。データ分析アプリケーションなどからAmazon S3上にあるデータに容易にアクセスできるようになった。現時点で、AWSの全37リージョンのうち東京や大阪を含む34リージョンで利用可能になっている。
米Amazon Web Services(AWS)の「Amazon S3 Files」は、オブジェクトストレージ「Amazon S3」をファイル共有ストレージ(NFS)としてアクセスできるようにするサービスである(図1)。現時点で、AWSの全37リージョンのうち東京や大阪を含む34リージョンで利用できる(ドイツ、UAE、バーレーンは現在計画中)。
図1:Amazon S3 Filesを利用するシステム構成例(出典:米Amazon Web Services)拡大画像表示
Amazon S3 Filesにアクセスできるコンピューティングサービスは現時点で、Amazon EC2(仮想インスタンス)、AWS Lambda(サーバーレス)、Amazon EKS(コンテナ)、Amazon ECS(コンテナ)の4つ。NFSのインタフェースにはAmazon EFSの技術を用いており、NFSバージョン4.2および4.1でアクセスする。
Amazon S3 Filesを使うと、オブジェクトアクセス(Amazon S3 API)とファイル共有プロトコル(NFS)の両方で同一のデータにアクセスできる。Amazon S3のフロントエンドにNFS機能を配置した構成となり、データの本体はAmazon S3に保存する。NFSのファイルアクセスをAmazon S3のAPIに変換するほか、Amazon S3上での変更もファイルシステムのビューに反映する。
背景として現状、多くの企業は分析データやデータレイクをAmazon S3に保存しているが、アプリケーションの多くはファイルを前提としており、Amazon S3のデータを直接扱うことができない。このため、Amazon S3から別のファイルシステムにデータを複製し、これらのデータを同期させる仕組みを構築する必要があった。Amazon S3 Filesを使うと、こうした同期操作が不要になる。
性能とコスト効率を両立させるための工夫として、データの実体をAmazon S3に置きつつ、ファイルアクセスのフロントエンド側に高性能ストレージを配置している。高性能ストレージには、全データのメタデータ、頻繁にアクセスする小サイズデータのリードキャッシュ、書き込み時のライトキャッシュを置くことで、低遅延と高スループットを実現している。
Amazon S3 Filesが自動的に、高性能ストレージに残すデータとAmazon S3から直接読み込むデータを管理する。ファイルサイズが閾値(標準で128KB)に満たないデータは、高性能ストレージのキャッシュではなくAmazon S3から直接読み込む。一定期間(標準で30日間)アクセスされなかったデータは高性能ストレージ上から自動的に削除する。データを書き込む場合、書き込みデータを高性能ストレージに書き込み、その後にAmazon S3に同期する。
費用はAmazon S3の従量課金モデルに基いており、容量の事前確保や最低利用契約は不要である。AWSによると、Amazon S3と別のファイルシステム間でデータを転送するやり方と比べて、コストを最大90%削減できるとしている。
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