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神戸市の中央市民病院、60の部門システムをNutanixのHCIに集約

2026年2月10日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三

神戸市立医療センター中央市民病院(兵庫県神戸市)は、サーバーやストレージの老朽化で院内のシステムの安定稼働に不安な生じたことから、既存の仮想化基盤をハイパーコンバージドインフラ(HCI)で刷新した。分散していた約60の部門システムをHCIに集約した。HCIにニュータニックス・ジャパンの「Nutanix Cloud Platform」を採用し、ハードウェアの増設・交換を容易にしている。システム導入を支援したアライドテレシスが2026年2月10日に発表した。

 地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立医療センター中央市民病院は、神戸市民病院機構の基幹病院として、地域の高度急性期医療を担っている。700床規模、内科・外科・循環器・脳神経・整形外科・小児・産科など34の診療科を備え、救命救急センターを中心に幅広い医療を提供している。

 同病院はこれまで、物理サーバーの上に仮想サーバーを集約した基盤で各部門のシステムを運用していた。導入7年目にストレージやメモリーの劣化による障害が頻発したが、ベンダーからはOSの仕様を理由にハードウェアの更新ができない旨の回答を受けたという。

 そこで、ソフトウェアを含めて全面的に仮想化基盤を刷新することにした。DX推進課に所属して院内のIT導入に関わると共に、医師として、システムのエンドユーザーの立場でもある藤原敬三氏は、現場で感じていた課題を次のように説明する。「システムが止まった際、原因や復旧見込みなどの情報が下りてこないことは、医療スタッフにとって心理的負担や不安の要因になる。急性期医療の現場ではシステムの停止が診療そのものに影響するため、仮想化基盤は止まらないことが必須だった」

図1:神戸市立医療センター中央市民病院の仮想化基盤刷新プロジェクトの概要(出典:アライドテレシス)
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 新たな仮想化基盤には、ハードウェアが劣化しても部分的に交換が可能な点を評価して、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の採用を決定。ニュータニックス・ジャパンの「Nutanix Cloud Platform」を選定した(図1)。

 HCIは、サーバー、ストレージ、ネットワークを単一の物理筐体(ノード)に統合した仮想化基盤である。Software Defined Storage(SDS)技術を用いて内蔵ストレージを仮想的な共有ストレージとして扱うため、従来の3層構成に比べ、導入、運用、拡張がシンプルで、小規模な構成から柔軟に拡張できるというメリットがある。稼働中のシステムを止めずに、ハードウェアを追加することでリソースを増強できる。

 アライドテレシスの支援の下、電子カルテシステムの更新と同じタイミングで移行し、複数の仮想環境に分散していた約60の部門システムをHCIに集約した。これまで物理サーバー上で直接運用していた部門システムも含めて移行している。

 サーバーの監視には、仮想化基盤用の統合管理ツール「Nutanix Prism」を用い、障害の兆候があった場合に速やかに通知する仕組みを整えた。中央市民病院によると、稼働開始以降、大きなトラブルは発生していないという。

 また、システムの刷新に合わせ、これまで部門システムごとに分散していた各ベンダー用のリモートメンテナンス回線を統合し、共通の光回線とVPN装置に一本化。不正アクセスのリスクを減らしている。

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