[事例ニュース]

ちばぎんCS、AIエンジニア「Devin」をシステム開発に適用、12.5人月を2.0人月に短縮

新規システム開発とVB.NETマイグレーションの2領域で成果

2026年4月7日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

千葉銀行グループのIT企業、ちばぎんコンピューターサービス(ちばぎんCS)は、自律型AIエンジニア「Devin」をシステム開発に適用した。性質の異なる2つのプロジェクトで検証し、12.5人月を2.0人月に短縮するなど、コスト削減効果を確認した。現在はAI駆動開発の全社展開に向けて標準化作業に入っている。Devinの導入を支援したDeNA AI Linkが2026年4月7日に発表した。

 ちばぎんコンピューターサービス(ちばぎんCS)は、自社開発の生成AIシステム「C-chatSupport」を、システム開発における知識検索・ドキュメント参照に活用してきた。今回、これに米Cognition AIの自律型AIエージェント「Devin」を組み合わせた開発環境を構築し、性質が異なる2つの開発プロジェクトに適用した(表1)。

表1:ちばぎんコンピューターサービスが検証した、システム開発における自律型AIエンジニア「Devin」の成果(出典:DeNA AI Link)
プロジェクト 従来工数(想定) 実績工数 原価削減率
新規システム開発 4.0人月 1.5人月 57.8%削減
VB.NETコードマイグレーション 12.5人月 2.0人月 81.6%削減

 Devinは、人間のエンジニアと同様に開発作業を行うAIエンジニアである。依頼内容を理解し、開発の段取りを考え、必要な各種ツールを操作し、設計、コーディング、テスト、デプロイなどを自動で実施する。対話型のAIとは異なり、タスクを与えると一連の開発作業を自律的に進めてくれる。

 適用したプロジェクトの1つは、新規システム開発である。従来手法で4.0人月を試算していたが、1.5人月で完了させた。アーキテクチャ設計と共通基盤を整備したうえでDevinに個別機能の実装を委ねた。エンジニアはレビューと意思決定に専念した。

 もうつのプロジェクトは、VB.NETシステムからのマイグレーションである。従来手法で12.5人月を試算していたが、2.0人月で完了させた。他言語に直接置き換えられない固有の言語仕様や専用ライブラリへの対処方針は人間が整理・決定し、コード変換処理をDevinが実行した。

 ちばぎんCSは現在、2つのプロジェクトで得た成果とノウハウをもとに、AI駆動開発の全社展開を見据えた標準化作業を進めている。適用可能なプロジェクト類型の整理、品質管理ルールの整備など、組織全体でAI駆動開発を実践できる体制の構築を進めている。

 背景について、ちばぎんCSの宮城和彦社長は「旧来型の人月商売を続けていては、人件費増加や人材不足が続く中での成長は困難であると考えていた。AIエージェントを導入しない選択肢はなかった」と指摘する。

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