精密部品メーカーの都筑製作所(本社:長野県埴科郡)は、業務サーバーのバックアップデータを磁気テープに退避し、オフラインで保管する仕組みを導入した。ランサムウェアによる暗号化リスクからバックアップデータを守るのが狙い。バックアップソフトを提供したArcserve Japanが2026年5月22日に発表した。
都筑製作所は、自動車部品や建機用部品などを製造する精密部品メーカーである。同社は2017年にバックアップソフトウェア「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」を導入し、主要生産拠点それぞれに設置したNASで相互にデータをバックアップし合う体制を構築した。2019年にはレプリケーション(複製)ソフトウェア「Arcserve Replication」を導入し、社外(県外)データセンターのNASにバックアップデータを複製する体制も整えた。
今回、業務サーバーのバックアップデータを磁気テープ(LTO-9)に退避し、オフラインで保管する仕組みを追加で導入した(図1)。ランサムウェアによる暗号化リスクからバックアップデータを守るのが狙いである。Arcserve UDPで取得したバックアップデータをバックアップソフトウェア「Arcserve Backup」を用いてテープに保管する仕組みとした。
図1:都筑製作所が構築したデータバックアップ体制の概要(出典:Arcserve Japan)拡大画像表示
運用面では、転送速度の改善に取り組んだ。最初はLTO-9ドライブの接続にArcserve標準のドライバソフトウェアを使っていたが、バックアップ速度は毎分700MB程度だった。これをテープ装置ベンダー提供のドライバソフトウェアに切り替えたところ毎分3GBから最大10GBに改善した。
一部のサーバーについては、フルバックアップだけの運用からフルバックアップと増分バックアップの組み合わせに切り替えた。この結果、フルバックアップ実施日を除く処理時間が以前の24時間超から17時間へと短くなった。
バックアップは、毎日19時に開始する。Arcserve UDPの復旧ポイントサーバー(RPS)にデータを集約した後、テープに転送する。テープは、ネットワークから切り離してオフライン保管する。サーバー群全体でバックアップ対象データは約63TBあるが、Arcserve UDPの圧縮機能によって約40TBに削減できている。日次の増分バックアップ容量は780GB程度で済んでいる。
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