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JTBと日立、顔認証とビーコンを活用した電子チケットの実証実験を香川県小豆島で開始

2025年6月24日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

JTB(本社:東京都品川区)と日立製作所は2025年6月24日、香川県小豆島(しょうどしま)において同年8月1日から、顔認証とビーコンを活用した電子チケットによる周遊企画券サービス「tebu-Ride PASS」の実証実験を始めると発表した。今回の取り組みは、日立との観光分野における共創事業の最初の取り組みとなる。

 JTBと日立製作所は、両社による観光分野の共創事業の端緒として、顔認証とビーコン(無線装置)を活用した電子チケットによる周遊企画券サービス「tebu-Ride PASS」の実証実験を始める。香川県小豆島(しょうどしま)において、2025年8月1日~10月31日の92日間実施する。観光客がスマートフォン1つで、複数の交通機関や観光施設をシームレスに利用できる仕組みを構築する(図1)。

 JTBは、エリア開発や観光DXを推進する中で、観光施設や2次交通(拠点の空港・鉄道駅から観光地までの交通)のデジタル化する必要性を認識していたという。一方の日立は、生体認証や、移動履歴に伴う料金決済など、電子チケットを支える要素技術やノウハウを有している。

図1:香川県小豆島で2025年8月から実施する、電子チケットシステム実証実験の概要(出典:JTB、日立製作所)
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 取り組みにおいて、日立は電子チケットシステムの設計・開発・実装を担当する。顔認証によって手ぶらで買い物ができるようにするほか、ビーコンで利用者の移動履歴をリアルタイムに取得し、移動経路に応じた料金を自動で精算する仕組みを構築する。料金は事後決済方式を採用し、旅行中の決済手続きを簡素化するという。

 顔認証システムの基盤は、日立の「公開型生体認証基盤(PBI)」とパナソニック コネクトの顔認証技術を用いて実装する(関連記事日立、手ぶら決済を可能にする「生体認証統合基盤サービス」、生体情報からPKIの秘密鍵をつど生成)。

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