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コスモ石油、セルフ式SSの給油許可をAIで自動化、法令適合確認後に全国展開

2026年5月11日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモ石油マーケティングは2026年5月8日、AIを活用した給油許可支援システム「AiQ PERMISSION(アイキューパーミッション)」を全国のセルフ式サービスステーション(SS)に導入開始すると発表した。ELEMENTSと共同開発したシステムであり、これまで従業員が担ってきた給油許可・監視業務の一部をAIに代替させることが可能になる。

 サービスステーション(SS)においては、1998年にセルフ給油が解禁になったが、安全管理の観点から給油許可・監視は人が行う必要があった。一方、2026年2月27日の法改正によって規制が緩和され、一定の条件を満たした「自動制御装置」の導入が認められた。

図1:AIを活用した給油許可支援システムの概要(出典:コスモエネルギーホールディングス、コスモ石油マーケティング、ELEMENTS)
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 コスモ石油マーケティングがELEMENTSと共同で開発した給油許可支援システムは、カメラ映像をAIが解析し、給油者や車両の状態を判定する(図1)。リスク行為が検知されなければ給油を許可し、問題がある場合は従業員への警告や給油停止を行う。給油許可後も監視を継続し、給油開始前・給油中を問わず火気の検知といった安全確認を常時実施する。

 同システムは2018年に開発を開始し、2024年の実証実験を経て、危険物保安技術協会(KHK)による技術基準適合確認試験に合格した。その後も、規模やレーン配置、カメラ設置条件が異なる複数の店舗で実証実験を重ねた(画面1)。積雪地域においても検証を実施し、肉眼での視認性が低下する環境下でも安定した運用が可能であることを確かめた。

画面1:AIを活用した給油許可支援システムを実証した様子(出典:コスモエネルギーホールディングス、コスモ石油マーケティング、ELEMENTS)
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 今後は、関連法令に準拠した実装機での「試験確認証明書」を取得し次第、全国のセルフ式SSへと展開する。2026年4月1日からは、実装機が条件付自動制御装置に求められる仕様・機能を備えているか、運用・管理体制が適切かを確認するための試験も始めている。

 給油許可の確認作業を自動化することで、従業員はAIがリスク行為を検知した際の対応だけに集中でき、余った時間を接客など他の業務に充てることが可能になる。

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