NTTスマートコネクトは2019年7月29日、Webブラウザによるインターネットアクセスを社内業務端末から分離してセキュリティを確保するクラウドサービス「Webアイソレーション」を発表した。1台の端末を使いながら、クラウド上のWebブラウザを画面転送型で利用できる。2019年7月29日に提供を開始した。価格(税別)は、同時接続256(総ID数1280)で契約期間5年間の場合、IDあたり1200円から。
NTTスマートコネクトの「Webアイソレーション」は、Webブラウザによるインターネットアクセスを、社内業務端末から分離するクラウドサービスである。クラウド上でWebブラウザを動作させ、これを社内の業務端末から画面転送型で利用する仕組み。ミドルウェアとして、ジェイズ・コミュニケーションのインターネット分離ソフト「SCVX」を使っている(図1)。
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Webブラウザは、Linux上のDockerコンテナで都度生成する。利用を終えた場合にDockerコンテナごと消去するので、安全性を確保できる。OSにWindowsを使っていないため、RDS(Remote Desktop Service)などと異なり、WindowsのCAL(クライアントアクセスライセンス)が要らず、コストを低く抑えられる。
製品提供の背景について同社は、セキュリティの要件から業務端末とインターネット接続端末を物理的に分離するやり方が、生産性の低下や端末の費用負担をもたらしていることを挙げている。「画面転送型であれば、1台の端末で業務端末とインターネット接続端末を兼用できる」としている。
なお、今回のWebアイソレーションは、ネットワークセキュリティ機能を提供するクラウドサービス「SmartConnect Network & Security」のメニューとして提供する。同サービスの既存メニューに「クラウド型UTM」がある。クラウド型UTMは、UTM(統合脅威管理)ゲートウェイ機能をクラウド型で提供するサービスである。