[事例ニュース]
新潟県小千谷市、インターネット分離環境を「ローカルコンテナ」で刷新、端末の操作性を改善
2025年7月16日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三
新潟県小千谷市は、インターネット分離環境を見直し、従来のシンクライアント環境を、PCにインターネット接続用のコンテナ環境を同居させる「ローカルコンテナ」に切り替えた。これにより、従来環境でできなかったWeb会議やコピー&ペースト操作が可能になったほか、無害化処理の所要時間短縮、システム管理者の作業負荷軽減が図られた。ローカルコンテナへの移行を製品提供と共に支援したアライドテレシスが2025年7月15日に発表した。
新潟県小千谷市では、市庁舎のインターネット分離環境について、マイナンバー利用系、LGWAN接続系、インターネット接続系の3系統にネットワークを分離する「αモデル」を運用してきた。業務端末はLGWAN接続系に属し、職員はこのネットワークを基盤として日常業務を行っている。
これまで、LGWAN接続系からのインターネットアクセスには、シンクライアント端末のWebブラウザを使っていた。インターネットからダウンロードしたファイルを安全に利用するために、ファイル無害化の仕組みも構築していた。
しかし、同市のシンクライアント環境では、Web会議ができない、ブラウザ画面とローカル環境との間でのコピー&ペースト操作ができないという制約があった。また、ブラウザの操作性も悪く、職員の生産性や利便性に影響を及ぼしていたという。
また、サーバールームの側では、シンクライアントのWebブラウザを動作させるアプリケーションサーバー4台に加え、負荷分散装置とプロファイルサーバーを含む計6台のサーバーが必要で、不具合発生時の原因の切り分けなど、システム管理者に多大な作業負荷がかかっていたという。
小千谷市によると、上記の環境で運用開始後、約3年が経過した頃に、ユーザーのプロファイルデータ、特にダウンロードファイル領域がアカウントに割り当てたディスク容量の上限に達してWebブラウザが起動できなくなる事象が発生。加えて、アクセス先となるWindows Serverのクライアントアクセスライセンス(CAL)や運用管理負荷も無視できない水準に達していたという。
図1:新潟県小千谷市が刷新したインターネット分離環境の概要。シンクライアント方式からローカルコンテナ方式に切り換えて使い勝手を高めた(出典:アライドテレシス)拡大画像表示
こうした経緯から同市はインターネット分離環境の見直しに着手。アライドテレシスの支援を受けながら、シンクライアントから、PC端末にインターネット接続用のコンテナ環境を同居させる「ローカルコンテナ」に切り替えた(図1)。
ローカルコンテナを実装するために、ジェイズ・コミュニケーションの「RevoWorks Browser」を導入。1台のPCを使いながら、業務利用端末とインターネット利用端末を仮想的に分離して、PC内に通常の環境とは分離したコンテナ環境を用意する仕組みを持つ。コンテナ内のブラウザを使ってインターネットにアクセスすることで、不正コードやマルウェアなどの影響がローカル環境に及ばないようにする。
ローカルコンテナに切り替えたことで、レスポンスや操作性などが向上したほか、Web会議やコピー&ペーストが使えるようになるなど、端末の使い勝手が大きく向上した。システム管理者にとっては、端末のローカルリソースを活用することでサーバー管理工数が減ったほか、必要なライセンスがクライアント端末側(RevoWorks Browserライセンス)のみで済むようになった。
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