米ThousandEyes日本法人のサウザンドアイズ・ジャパンは2019年12月20日、クラウドサービスを利用する企業のシステム管理者などに向けて、「インターネットを自社ネットワークのように」「クラウドを自社データセンターのように」監視できるサービス「Internet Insights」を発表した。
米サウザンドアイズ(ThousandEyes)は、1日あたり数十億のサービスパスを追跡し、インターネットとクラウド上の障害を監視している。Internet Insightsは、これらのテレメトリデータを利用して、世界中で起きているインターネットの障害情報をマクロの視点で提供する。これまでは監視ターゲットとして設定していなければ知りえなかった、インターネットやクラウド上の様々な障害情報や自社への影響度を確認できる。
「Internet Insightsオーバービュー」は、リアルタイム表示のダッシュボードである。クラウドを含むインターネット上の障害を、地図上で事業者(AS)ごとに確認できる(画面1)。「タイムラインビュー」では、障害の発生状況を時間軸で確認できる。時間を遡って確認することもできる。「トポロジビュー」では。障害が影響をもたらしている地域やサービスの相関関係をピンポイントで確認できる。
![画面1:Internet Insightsオーバービューの画面例(出典:サウザンドアイズ・ジャパン)](/mwimgs/9/f/600/img_9f289023de6716b60b8be7f574516787197044.jpg)
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障害を通知する方法を選べる。「Slack」や「ServiceNow」、メールやWebフックなど各種の方法で通知できる。インターネット上の障害が自社に影響を与えうるものかどうかを通知したり、企業固有のアプリケーションやクラウドの監視テスト結果との関連性を表示・通知したりすることもできる。
障害情報を保存して、これを社内外で共有できる。これにより、企業が単独で監視できる範囲を超えて、利用者やサービスに対する影響の範囲・深刻度などを迅速に把握できる。接続先と連携して復旧作業を迅速に行ったり、他のプロバイダーに経路変更をしたり、顧客や従業員に「今、どこで何が起きているのか」をより詳細に説明したりできる。