富士通は2020年1月30日、ユーザーのデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する新会社「Ridgelinez株式会社(リッジラインズ)」を設立したと発表した。2020年4月1日から事業を開始する。富士通では、Ridgelinezを、富士通グループにおけるDX事業の先駆者として位置づける。新たな仕組みや制度の下で柔軟性や機動性を持たせることで、DX事業を加速させるとしている。
富士通が設立したRidgelinez(リッジラインズ)は、ユーザーのデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するSIサービス会社である(記事末の表1)。DXに取り組むユーザーに対し、コンサルティングから先進技術の実装まで、ワンストップでサービスを提供する。また、Ridgelinezみずから、事業主体として新たな事業の創出・運営に携わる(関連記事:「デジタル変革企業へと転身、2022年度はDX事業で3000億円の売上を目指す」、富士通が会見)。
ユーザー視点に立って、ユーザーが抱える経営課題や事業課題などの課題解決に取り組む、としている。富士通グループの製品やサービスだけでなく、ユーザーに適した技術を使ってDXを支援する。
優秀な人材が集まって活躍しやすい環境を整える。高度人材処遇制度、新卒・既卒を問わない通年採用、フリーランス制度など、柔軟な人事・報酬制度を含む、新しい働き方を提案・提供する。
新会社の社長には、事業を開始する2020年4月1日付で、現在PwCコンサルティングで副代表執行役シニアパートナーを務めている今井俊哉氏が就任する。関連して同日、現在、SAPジャパン代表の福田譲氏が富士通の常務執行役員 CIO(最高情報責任者)兼CDXO(最高デジタルトランスフォーメーション責任者)補佐に、4月1日付けで就任することも発表された(関連記事:SAPジャパン社長を退任予定の福田譲氏、富士通の執行役員常務に、CIO兼CDXO補佐を担当)。
●Next:リッジラインズという社名の由来
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