農林水産省は、顔認識技術を活用した体温測定システムを導入した。会議室に入室する際の体温測定を効率化する。AIを活用した顔認職技術によって、マスクを着用したままでも入室者の体温を瞬時に測定できる。農林水産省に体温測定システムを導入した日本コンピュータビジョン(JCV)が2020年4月16日に発表した。
農林水産省は、感染リスクを低減するため、会議室への入室時に体温を自動で測定するシステムを導入した(写真1)。AIによる顔認識と赤外線による体温測定を組み合わせたシステムで、マスクを着けたままでも体温を測定できる。マスクの着用の有無も分かる。
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アラート機能を備えており、来場者の体温が高い場合や、マスクを着用していない場合に、管理者にリアルタイムに通知できる(画面1)。
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体温を測定する赤外線カメラは、対象者と1.5メートル離れた距離でも、0.5秒で、プラスマイナス0.3度の精度で体温を測定する。アルゴリズムを最適化したことにより、黒体を現場に導入しなくても計測精度を高められる、としている。
体温測定システムとして、日本コンピュータビジョンの「顔認証・体温測定ソリューション」を導入した。同システムが備える機能のうち、顔認識、体温測定、通知、の機能を活用している。
同システムは個々人の顔を区別して認証する顔認証機能も備えるが、今回の導入では体温測定のみを行い、顔認証による入場管理は行わない。また、来場者の個人情報や画像データは一切取得しない。