[市場動向]

GMOグローバルサイン、耐量子暗号「ML-DSA」を使ったテスト用途の電子証明書を発行

2025年7月4日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

GMOグローバルサインは2025年7月4日、耐量子計算機暗号(PQC)を使ったテスト用電子証明書の発行を開始した。米国立標準技術研究所(NIST)が主導するポスト量子暗号の標準化動向に基づくものであり、将来的な量子コンピュータ実用化によって生じる従来暗号の脆弱化リスクに対応する。

 GMOグローバルサインは、耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography:PQC)を使ったテスト用電子証明書の発行を2025年7月4日に開始した。米国立標準技術研究所(NIST)が主導するポスト量子暗号の標準化動向に基づくもので、将来的な量子コンピュータ実用化によって生じる従来暗号の脆弱化リスクに対応する。

 耐量子暗号として、ML-DSA(Module-Lattice-Based Digital Signature Algorithm)署名アルゴリズム(旧称:CRYSTALS-Dilithium)を用いた階層モデルのプライベートCA(認証局)を使って証明書を発行する。ML-DSAは、多変数方程式と格子暗号を基にした耐量子電子署名方式である(関連記事NIST、耐量子暗号アルゴリズム3種類をFIPS標準として最終決定、格子暗号で鍵交換/電子署名)。

 発行可能な証明書の種別は、SSLサーバー証明書(DV)、S/MIME証明書、クライアント証明書、署名用証明書(組織、個人)の4種類。提供方法は、ユーザーが秘密鍵を生成し、証明書発行リクエスト(CSR)を提出する方式か、GMOグローバルサインが秘密鍵を生成し、PKCS#12ファイル形式で提供する方式のいずれか。証明書の発行・更新手続きにあたり、ACME(自動証明書管理環境)プロトコルには対応しない。

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