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NTTデータ、AIシステムの開発工程を体系化、2020年7月以降、国内の全AI案件に試行適用

2020年7月1日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTデータは2020年6月30日、システム開発にAIを組み込む際の共通的な工程を体系化した「AI開発プロセス」を策定したと発表した。2020年7月以降、NTTデータが請け負うすべてのAIプロジェクトに試行適用する。同社は今後、AI開発に力を入れ、2022年度末までにAIシステムの開発体制を3000人規模に増強する。

 NTTデータは、システム開発にAIを組み込む際の共通的な工程を体系化した「AI開発プロセス」を策定した。AI&IoT事業部を中心に全社で手がけた、300以上のユースケースをもとに策定した。AIシステム開発において必要となる役割、タスク、成果物を体系的に整理し、標準的な開発手順およびプロジェクト管理手順として定義した(図1)。

図1:AI開発プロセスの全体像(出典:NTTデータ)図1:AI開発プロセスの全体像(出典:NTTデータ)
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 AI開発プロセスでは、AIモデルや学習用データセットの構成管理、品質管理など、AI固有の管理観点を盛り込んでいる。また、データの取り扱いに着目しておりう、専門家の知見を盛り込んで、データ整理、前処理、AIモデル構築といった一連のプロセスを円滑に実施できるようにしている。

 2020年7月以降、NTTデータが請け負うすべてのAIプロジェクトにAI開発プロセスを試行適用する。まずは日本国内のAI案件を対象とし、有効性を確認した後、グローバルでの展開も視野に入れる。AI開発プロセスの策定を主導するAI CoE(Center of Excellence)の活動を通して、2022年度末までにAIシステムの開発体制を3000人規模に増強する。

 背景についてNTTデータは、効果的なAIモデルを構築するためには、データの取り扱いに関する知識やマシンラーニング(機械学習)の知識など、これまでのシステム開発とは異なる領域の知識を持った技術者が必要になる状況を挙げる。「また、AIモデルの最適化のために多くの繰り返し試行が必要となるなど、従来のシステム開発とは異なる工程が必要になる」(同社)。

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