[新製品・サービス]
ラック、メインフレームの運用コストを削減するコンサルティングサービスを開始
2020年10月27日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ラックは2020年10月27日、メインフレームの運用コストを削減するコンサルティングサービス「メインフレームキャパシティ管理サービス」を開始した。米BMC Softwareの運用管理ツールを使ってハードウェアのキャパシティやソフトウェアのライセンス費を最適化する。「6カ月プラン」(レポートを含む報告12回)と「永続プラン」(月1回のレポート)があり、いずれも価格は個別見積もり。
メインフレームキャパシティ管理サービスは、メインフレームの運用コストを削減するコンサルティングサービスである(図1)。システムが記録する各種イベント情報やSMF(System Management Facilities)などの情報を元に、運用コストの中で比重の高いハードウェア費用やIBMソフトウェアライセンス費用を下げる。
拡大画像表示
米BMC Softwareのツール「BMC AMI Capacity Management」を使って、メインフレームのキャパシティやIBMソフトウェアライセンス費を分析・予測・シミュレーションする。シミュレーション結果を元に、システム更改時のハードウェアを選定し、CPUの個数や区画の割当案、将来に向けた改善案、などを提案する。
具体的な提案内容は、以下の通り。
- 次期ハードウェア更改見積もりの前提条件の整理
- CPU更改前後でのパフォーマンス比較
- チャネルパフォーマンス等システムのハードウェア全体評価
- 現状の課金契約に基づくコスト要因分析
- ワークロード分散シミュレーションによるコスト圧縮プラン
- 契約更改を見据えたMSU値削減プラン
容量計画ツールとコスト分析シミュレーションツールを使用
分析に使うツールの1つ「BMC AMI Capacity Management」は、キャパシティプランニングツールである。SMFやシステム構成情報などを基に、キャパシティの現状把握、n年後のキャパシティ状況予測、システム更改時におけるH/W選定・CPU個数・区画割り振りなどのシミュレーションを実施する。
もう1つのツール「BMC AMI Cost Management」は、コストを分析・シミュレーションするツールである。SMFやシステム構成情報などを基に、コストの現状分析、コスト課題把握、コスト最適化案の策定およびシミュレーションを実施し、ソフトウェアライセンス契約やシステムごとのコストを平準化するための提言を行う。
これらのツールが分析のために収集する情報は、以下の通り。
- CPUや専用プロセッサーのリソース状況
- システムのパフォーマンス
- 筐体間、LPAR間の使用状況バランス
- ピーク月日時やピークCPU消費時間帯での稼働JOB/STC特性
- ワークロードの構成要素
- 各プロダクトの使用状況