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カタログ通販のスクロール、受発注を担う基幹システムをパブリッククラウドへ、Oracle Cloudを採用

2020年12月18日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

カタログ通販会社のスクロール(本社:静岡県浜松市)は、通信販売の受注業務を処理する基幹システムを、プライベートクラウドからパブリッククラウドの「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」に移行し、2020年9月から稼働させた。同年内に、社内のほぼ全てのシステムをクラウドに移行する。現在、DR(災害復旧)サイトとしてOCI大阪リージョンでのシステム構築が進んでいる。日本オラクルが同年12月18日に発表した。

 スクロールは、女性用アパレル、雑貨などの通販事業と、通販事業者向けのサービス事業を展開している。Web系および情報系のシステムはパブリッククラウドで運用していたが、JD Edwards EnterpriseOneやOracle Databaseなどで構成した基幹系の業務システムについては、安全面からプライベートクラウドで運用していた。

 市場の変化にともない、顧客データも急増。こうした中、データ収集、転送、分析、トランザクションを担う基幹システムは、5年後のシステムに必要な性能を見極めてハードウェアを準備していくことが難しい状況だった。こうした背景から、基幹システムをパブリッククラウドに移行することを計画した。

 スクロールの基幹システムは、24時間365日稼働し、1日あたり1拠点で約15万のトランザクションを処理している。移行にあたり、複数のクラウドベンダーを比較した結果、Oracle Cloudの採用を決定した。特に、クラウド移行の最大の懸念となっていたセキュリティへの不安を払拭できる点を評価した。

 システム構築会社であるグローシップ・パートナーズの支援の下、2020年9月に基幹システムをOracle Database CloudなどのOracle Cloudに移行した。これにより、オンプレミスやプライベートクラウドではボトルネックになりがちだったIOPS(1秒あたりのI/O処理数)の性能課題を解消した。

 クラウドサービスでは、システムを止めることなくデータベース性能のチューニングも行えるため、事業の拡大やサービスの増加によるシステム拡張にも動的に対応できる。また、季節変動による受発注トランザクションの増減にも、リソースを増減することで対応できる。

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Oracle Cloud / EC / アパレル / OCI / IaaS

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