[調査・レポート]

国内企業における生成AIサービスのシェア、ChatGPTが56.8%でトップ、Geminiは37%、Claudeは6.4%─ノークリサーチ

2025年5月21日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

ノークリサーチは2025年5月21日、国内企業が利用する生成AIサービスの導入社数シェア調査の結果を発表した。ChatGPTが56.8%でトップ、Geminiは37%、Claudeが6.4%だった。売上規模別の傾向や活用状況についても分析している。

 ノークリサーチは、国内企業が利用する生成AIサービスの導入社数シェアを調査した。調査対象企業は全国・全業種・全規模で、有効回答件数は800社である。発表された調査結果は、同社の「2025年版DX&AIソリューションの導入パターン類型化と訴求策の提言レポート」に基づいている。

 図1は、国内企業における、大手ITベンダーが提供する対話型生成AIサービスの導入社数シェアである。複数回答で、OpenAIの「ChatGPT」(56.8%)、グーグルの「Gemini」(37.0%)、Anthropic(アンソロピック)の「Claude」(6.4%)の順だった。

 X(旧Twitter)の標準機能として提供されている「Grok」、Geminiの調査支援サービス「Notebook LM」などは、「その他の対話型サービス」(0.4%)に含まれ、調査時点での企業での利用数としては少ない。

図1:「大手IT企業が提供する対話型のサービス」の導入社数(出典:ノークリサーチ)
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 「文書/資料の作業支援に強みを持つサービス」として、主にアプリケーションのAIアシスタント/コパイロットサービスの利用社数を調べたシェアでは、マイクロソフトの「Microsoft 365 Copilot」(38.8%)が他サービスと大差を付けている。2位は、アドビの「Acrobat AIアシスタント」(15.7%)だった(図2)。

 「Microsoft 365の各アプリケーションから利用できる点や、メール/文書/表計算などをカバーする点が強みになっている」(ノークリサーチ)。Microsoft 365の導入企業数を考えれば当然の結果と言える。

図2:「文書/資料の作業支援に強みを持つサービス」の導入社数(出典:ノークリサーチ)
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 図3は、企業における生成AIの活用状況を売上規模別に見たグラフである。年商規模が大きくなるにつれて「利用中」や「利用を予定/検討」の割合が高くなり、逆に規模が小さくなるにつれて「利用なし、予定/検討なし」や「現時点では判断できない」が多くなっている。

図3:生成AIの活用状況(出典:ノークリサーチ)
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 図4は、生成AIを利用中と回答した企業に、実業務への適用の有無や成果について尋ねた結果である。年商規模が大きいほど、「成果が得られている」「試行錯誤している」の回答の割合が大きくなっている。「今後、実業務での成果が問われる段階に進んでいく」(同社)。

図4:生成AIを「利用中」の内訳(出典:ノークリサーチ)
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●Next:ChatGPT、Gemini、Claude─成果への評価の高いサービスは?

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