AGREEBITは2021年6月3日、オンラインで議論ができるクラウドサービス「D-Agree(ディー・アグリー)」を発表した。最大の特徴は、AI(人工知能)が議論をファシリテートして合意の形成を助けることである。AIは、投稿内容を分類して議論を構造化/可視化して全体像の理解を促す。さらに、「このアイディアの長所は何ですか」といった質問で議論に介入するエージェントとなり、議論を活性化させる。
D-Agree(ディー・アグリー)は、オンラインで議論ができるクラウドサービスである。最大の特徴は、AIが議論をファシリテートして合意の形成を助けることである(図1)。AIは、議論の流れが分かりやすいように、議論の構造を整理して可視化する。さらに、AIがエージェントとなって「このアイディアの長所は何ですか」などと発言し、議論を活性化させる。
拡大画像表示
D-Agreeを活用することで、いつでも、どこでも、誰でも、何人でも、気軽に議論に参加できる。AIがファシリレートをしてくれるため、企業の課題や組織の課題など、複雑なテーマにおいて合意形成を達成しやすくなる。
先行導入事例として、アフガニスタンで、すでに1万人以上がサービスを利用しているという。議論のために物理的に集まることができない状況でも、オンラインで議論に参加できることから、市議会など各所で意見集約・合意形成で活用が進んでいる。また、別の事例として、大学などにおいて、研究テーマの相互フィードバックやグループ内の合意形成などに利用しているという。
D-Agreeの開発者は、京都大学教授の伊藤孝行氏である。販売会社のAGREEBITは、京都大学・名古屋工業大学発のAIスタートアップ企業である。AIシステムの開発/分析事業や、AIに関連する人材教育事業に取り組んでいる。