ロンコ・ジャパン(本社:大阪府大阪市)は2021年11月1日、AIでルート配送の配送計画を最適化する「コスト最小型ルート配送最適化アルゴリズム」の試行運用を開始した。複数車両で荷物を配送する分割配送によって、配送先、順番、各車両の荷物量を最適化するだけでなく、配送時間の指定や全車両の稼働時間の均等化も実現する。有料道路利用判断を含めてコストも最小化する。今回の試行運用の結果を踏まえ、2022年度に本格運用を開始する予定である。沖電気工業(OKI)が2021年11月1日に発表した。
ロンコ・ジャパンは、AIでルート配送の配送計画を最適化する「コスト最小型ルート配送最適化アルゴリズム」の試行運用を開始した(写真1)。
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複数車両で荷物を配送する分割配送によって、配送先、順番、各車両の荷物量を最適化するだけでなく、配送時間の指定や全車両の稼働時間の均等化も実現する。有料道路利用判断を含めたコストも最適化する。今回の試行運用の結果を踏まえ、2022年度に本格運用を開始する予定である。
同社によると、物流の配送計画立案にあたっては、積載量、車両数、配送距離など、多くの要件を考慮する必要があるという。「例えば、店舗ごとの納品時刻を遵守した上でドライバーの業務量を均等化するなどの調整が必要である。現状では専門知識や経験のある熟練社員の技量に頼るところが大きいが、計算スピードを高めるにあたり、配送計画の自動化が望まれている」(同社)。
今回の試行運用では、2021年2月の実証実験で有効性を確認した分割配送による配送計画のアルゴリズム(図1)をベースに、店舗ごとに異なる配送時間を指定できる機能や、有料道路の利用有無を計算する機能を新たに実装した。配送時間の遅延や各車両への仕事の配分の偏りをなくしつつ、コストを最小限に抑えた配送計画を自動で立案可能にしている(関連記事:ロンコ・ジャパン、配送ルートをAIで算出する実証実験、車両13台の走行距離を1日300km削減)。
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