[調査・レポート]

2021年度の国内ユニファイドエンドポイント市場は前年度比19.4%増、現場でのモバイル活用進む─ITR

2022年9月21日(水)IT Leaders編集部

アイ・ティ・アール(ITR)は2022年9月20日、国内のユニファイド(統合)エンドポイント管理市場における規模の推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は331億5000万円、前年度比19.4%増となった。市場を構成するほぼすべてのベンダーの売上げが増加し、シェア1位と3位のベンダーによる2ケタの伸びが成長を牽引する形となった。ITRは2022年度も同様の傾向を見込んで、前年度比23.3%増を予測している。

 アイ・ティ・アール(ITR)の調査によると、国内のユニファイド(統合)エンドポイント管理製品市場における2021年度の売上金額は、331億5000万円で、前年度比19.4%増だった。

 市場を構成するほぼすべてのベンダーの売上げが増加し、シェア1位と3位のベンダーによる2ケタの伸びが成長を牽引する形となった。ITRは2022年度も同様の傾向を見込んで、前年度比23.3%増を予測している。2021~2026年度のCAGR(年平均成長率)は10.9%で、2024年度には500億円規模になると予測している(図1)。

図1:ユニファイドエンドポイント管理市場規模推移および予測(2020~2026年度予測)(出典:アイ・ティ・アール)
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 ITRは、ユニファイドエンドポイント管理市場を下支えする要因の1つとして、業務でのモバイルデバイス利用が広く定着している点を挙げる。「今後も、定期的にデバイスを更新しながら継続利用する。また、Windowsを主としたノートPCなど管理対象のデバイスが拡大していることも大きい。今後も、ユニファイドエンドポイント製品・サービスの新規導入や追加導入が期待できる」(同社)。

 介護や看護、建設、工事などの現場でのモバイルデバイスの利用が広がっていることも市場の成長に寄与しているとITRは指摘する。「ユニファイドエンドポイント製品・サービスの適用範囲が拡大傾向にある。一方で、半導体不足や物価高の影響によるモバイルデバイスの新規導入や更新の遅れが、ユニファイドエンドポイント管理製品/サービス導入の阻害要因になっている」(同社)。

 「各端末を遠隔から管理できるユニファイドエンドポイント管理ツールは、分散した働き方が定着しつつある今日において、重要性が改めて注目されている。今後は、PCとスマートフォンの統合管理を実現する手段としても導入が進む」(同社)。

 今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:ユニファイド・エンドポイント管理市場2022』に詳細を掲載している。同レポートには、ユニファイドエンドポイント管理市場、セキュア・ゲートウェイ/ブラウザ市場、モバイルコンテンツ管理市場、リモートデスクトップ/リモートコントロール市場、IoTデバイス管理市場の全5分野を対象に、国内29ベンダーへの調査に基づいた2020~2021年度売上実績および2026年度までの売上予測を示している。

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