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倉敷中央病院、カルテと検診情報から生活習慣病の発症リスクを予測するAIの開発に着手

2022年10月6日(木)IT Leaders編集部

倉敷中央病院(岡山県倉敷市)は2022年10月5日、生活習慣病の発症リスクを予測するAIを、NECソリューションイノベータと共同で開発すると発表した。心筋梗塞や糖尿病といった、生活習慣に起因する各種疾患の予防医療が狙いである。

 倉敷中央病院は、生活習慣病の発症リスクを予測するAIを、NECソリューションイノベータと共同で開発する。心筋梗塞や糖尿病といった、生活習慣に起因する各種疾患の予防医療が狙い。受診者一人ひとりの発症リスクに応じた検査を推奨し、生活習慣の改善策を提案する、オーダーメイド型医療の提供を目指す。

 研究では、倉敷中央病院が保有する約45万人分のカルテと、倉敷中央病院付属予防医療プラザが保有する過去10年分の健康診断情報を、個人を特定できない形に匿名加工したうえで、AIに学習させる。こうして、現在の健康診断結果から未来の生活習慣病の発症リスクを予測するAIを開発する。まずは、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器疾患と、糖尿病などの内分泌疾患を対象とする。その後、腎疾患、肝疾患への拡大を検討する。

 倉敷中央病院は、地域医療機関と連携して構築を進める「地域医療エコシステム」において、今回開発するAIの活用を目指している。具体的には、AIで予測した疾患発症リスクに応じて、人間ドックやオプション検査などの最適な検査を推奨するとともに、疾患発症に対処する治療や生活習慣の改善などの予防プランを立案する。

 一方、NECソリューションイノベータは、少量の血液から疾患発症リスクを予測するサービスや、過去2年分の健康診断結果から将来の健康診断の検査値を予測するサービス「NEC 健診結果予測シミュレーション」などを提供している。将来的に、NEC 健診結果予測シミュレーションへのAIの導入を目指している。

 なお、倉敷中央病院は2018年、AIを活用した予防医療に向けてNECとの共創活動を開始した。2019年に予防医療プラザを設立するなど、次世代の予防医療の展開に取り組んでいる。今回、倉敷中央病院が保有するデータとNECソリューションイノベータの予測技術を融合し、生活習慣病の発症リスクを予測するAIの共同研究を開始した。

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