AI研究開発ベンチャー企業のオルツ(本社:東京都港区)は2023年2月20日、GPT-3などの大規模言語AIモデルの導入や事業化を支援するITコンサルティングサービスを開始すると発表した。大規模言語処理モデルは、商品紹介文の生成やメール文章の作成など、各種用途に利用可能である。オルツは、AI活用のコンサルティング、AIモデルの実装・検証、検証を踏まえた事業化の検討、体制作りまで、大規模言語モデルの導入や事業化をトータルで支援する。
オルツは、大規模言語AIモデルの導入や事業化を支援するITコンサルティングサービスを開始する。チャットボット「ChatGPT」でも用いられている米OpenAIの自然言語処理モデル「GPT-3」や、オルツが2023年2月に発表した同社の大規模言語処理モデル「LHTM-2」などを対象としている。AI活用のコンサルティング、AIモデルの実装・検証、検証を踏まえた事業化の検討、体制作りまで、大規模言語モデルの導入や事業化をトータルで支援する(図1)。
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「大規模言語処理モデルを使うと、あたかも人間が書いたかのような自然な文章を生成可能である。これまでは人間が対応せざるを得なかった、チャットの問い合わせ対応やコールセンター業務、広告やSNSの大量の文章作成、同一専門領域の論文の要約、営業スクリプトの自動生成などを自動化できる」(オルツ)
提供するサービスの内容は以下のとおり。
- AI活用全体最適化コンサルティング
- 既存のアセットを最大限活用できるように、ユーザーが本来あるべき姿を基に、AI戦略の課題を設定し、問題要素に分解する。問題点の解像度を上げたうえで、個別の施策を検討・提案する。
- 個別AI検証コンサルティング
- リーンスタートアップの原則に基づき、課題をボトムアップ/トップダウンで因数分解し、ユーザーのあるべき姿に向けた検証項目を設定し、提供すべき機能要件を作成する。
- MVP設計、実行支援
- 必要要件を踏まえ、オルツの製品開発ノウハウを活用し、プロダクトのデザインからAIモデルの実装、検証支援まで伴走する。
- 事業化検討
- 検証内容を踏まえたうえで、事業化に向けた適切なロードマップと、ロードマップにひもづく事業戦略・事業計画を検討する。ユーザーごとにオーダーメイドで作成し、既存のアセット、AIモデルを最大限に活用して事業を推進する。
- AIインフラ支援
- AI活用に向けた必要要素(人材育成、システム基盤の構築、セキュリティ計画、社内外ステークホルダー活用)を確保するための計画、実行を支援する。