SIベンダーのシステムインテグレータは2023年2月22日、ナレッジマネジメントツール「IDEA GARDEN」の新機能として、対話型AIモデル「GPT-3」を用いたアイデア発想支援機能「AI発想アシスタント（β）」を追加した。「対象者」と「具体的な場面やもの」、悩みやアイデアなどの「種類」を入力すると、質問文とそれに対する回答例を生成する。アイデア発想プロセスにAIを活用して、新規事業につながるようなアイデアの創出を支援する。
システムインテグレータの「IDEA GARDEN」は、アイデア創出プラットフォーム」をうたうナレッジマネジメントツールである。例えば、「ERPの製品戦略」をテーマにしたアイデア出しを行うのに、「5年後のERP」というヒントを登録すると、「伝票入力レス」や「熟練者模倣」といったアイデアの“種”が湧き出てくる、といった具合に活用する。
画面1：「AI 発想アシスタント（β）」の使用例（出典：システムインテグレータ）拡大画像表示
今回、新機能として、米OpenAIの対話型AIモデル「GPT-3（Generative Pretrained Transformer 3）」を用いたアイデア発想支援機能「AI発想アシスタント（β）」を追加した。「対象者」と「具体的な場面やもの」、悩みやアイデアなどの「種類」を入力すると、質問文とそれに対する回答例を生成する。例えば、「B2Bマーケティング担当者」「発売して20年以上の老舗ECサイト構築パッケージの販促」「アイデア」と入力すると、10個の「アイデア」を提示してくれる（画面1）。
AI発想アシスタント（β）は、IDEA GARDENにおいて初めてAIを活用した機能である。アイデア発想プロセスにAIを活用して、新規事業につながるようなアイデアの創出を支援する。
なお、GPT-3は、自然言語処理に特化したディープラーニング（深層学習）モデルで、Transformerアルゴリズムをベースに大量のテキストデータを学習して自然な文章を作成する。GPT-3を採用したチャットボット「ChatGPT」で注目を集めている。
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