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メタデータ、AIが生成した大量のテキストを統合・整理する「AI冗長出力オーガナイザ」

2023年6月14日(水)IT Leaders編集部

メタデータは2023年6月13日、「AI冗長出力オーガナイザ」を発表した。文章生成AI(ChatGPT、Bing、Bardなど)に多量に出力させた結果を統合・整理するツールである。AIが出力した大量の文章に対して、単語や意味が互いに類似しているものをビジュアルに寄せて整理する。これにより、ブレインストーミングなどにおいて、より短時間で最終候補を残せるように支援する。無料版を同年7月4日から提供し、機能を強化した有料版もSaaSとして提供する予定である。

 メタデータの「AI冗長出力オーガナイザ」は、文章生成AI(ChatGPT、Bing、Bardなど)に多量に出力させた結果を統合・整理するツールである。AIが出力した大量の文章に対して、単語や意味が互いに類似しているものをビジュアルに寄せて整理する。これにより、ブレインストーミングなどにおいて、より短時間で最終候補を残せるように支援する(画面1)。

画面1:「AI冗長出力オーガナイザ」の画面(出典:メタデータ)

 画面上では、AIの出力を、類似度でランキングして表示する。ユーザーは、文章間の冗長性を、画面上の操作によって統合・整理する。例えば、自動で色付けした重複文字列をチェックしたり、不要な出力を削除したり、一部をメモ欄でコピー&ペーストしたりする操作によって整理する。また、結果はCSV(カンマ区切り形式)データとして出力可能である。

 整理対象の言語は、分かち書きされたあらゆる自然言語および日本語である。事前に学習した単語の意味体系を活用するのは日本語のみだが、外国語についても単語が認識できれば類似度・関連度を算出して利用可能。また、複数の言語が混在していても冗長性のチェックは可能だが、異なる言語にまたがる類似性をチェックするには、あらかじめ翻訳が必要である。

 「文章生成AIは、人間が読んで理解する以上のスピードで文を出力するが、内容には捏造を含む各種の不備がある。このため、AIを活用して“書く”ことよりも、出力を“読んで”使いこなすことの方がはるかに大きな負担となり始めている。AIの出力の中には、文言がそっくりなものもあれば、よく読むと冗長なもの、一部冗長で統合するべきもの、などがある。そもそも事実に反する捏造や価値の低いものも多数含まれる。これらを照合するのに時間がかかる」(同社)

 AI冗長出力オーガナイザは、テキストマイニング製品が備えるビジュアル類似検索機能をベースに文章生成AIの出力を容易に登録できるように開発したもの。まずは、無料版を2023年7月4日から提供する。今後、機能を強化した有料版も、SaaSとして提供する予定。有料版では、利用可能な文章生成AIと出力フォーマット、出力件数を拡大する(無料版は当初300件まで)。バッチ処理機能の追加も予定する。

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