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[調査・レポート]

中堅・中小企業の文書管理/オンラインストレージ導入シェア、トップ3はDocuWorks、Microsoft 365、eValue─ノークリサーチ

2023年10月26日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ノークリサーチは2023年10月26日、国内の中堅・中小企業における文書管理/オンラインストレージ(クラウドストレージ)サービスの導入社数シェアを発表した。トップ3は「DocuWorks」(16.2%)、「Microsoft 365」(15.6%)、「eValue NS/V/Air」(12.4%)で、サービスの内容・種別にバリエーションが見られる。

 ノークリサーチは、国内の中堅・中小企業における文書管理/オンラインストレージ(クラウドストレージ)サービスの導入社数シェアを調査した。「2023年版 中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」からのサンプル/ダイジェストとして発表した。調査対象企業は、年商500億円未満の中堅・中小企業1300社(日本全国、全業種)。情報システムの導入・運用管理、または製品・サービスの選定・決済権限を持つ職責者に聞いた。

 同社は、近年、ユーザーの間でオンプレミスの文書管理システムやファイルサーバーから、オンラインストレージへの移行が進んだことを指摘。一方、調査結果を見ると、社数シェア上位にはオンラインストレージ以外のサービスが並んでいる(図1)。

図1:「最も主要な文書管理・オンラインストレージサービス」の社数シェア(出典:ノークリサーチ)
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 1位は、複合機ベンダーである富士フイルムビジネスイノベーションの文書管理システム(クラウド版を含む)「DocuWorks」(16.2%)。2位は、クラウドストレージも包含した日本マイクロソフトの「Microsoft 365(Office 365)」(15.6%)。3位は、大塚商会の基幹系/情報系業務システム「eValue NS/V/Air」(12.4%)と、各種のサービスが混在している。

 図2は、導入済みの「最も主要な文書管理/オンラインストレージサービス」の導入年を製品グループ別に集計したものである。

図2:「最も主要な文書管理・オンラインストレージサービス」の導入年を、製品グループ別に集計したデータ(出典:ノークリサーチ)
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 2022年や2023年など直近での導入が占める割合は「IT企業の文書管理システム」が比較的高い結果となった。また、「独自開発システム」は、2022年と比較して2023年での導入が多い。

 「これまでは複合機ベンダーの文書管理システムと海外クラウドストレージがシェアを争っていた。現在は、業務システムが備えるデータストアや、独自開発システムの管理下にあるデータストアを使う割合も増えてきている」(ノークリサーチ)

 調査では、文書管理/オンラインストレージサービスの課題やニーズも聞いている。ノークリサーチは導入予定(新規予定)の値から導入済みの値を引いた今後のニーズの伸びから、「複数世代まで遡れる自動バックアップ機能がある」ことのニーズの伸びが小さいことを指摘している(図3)。

図3:文書管理・オンラインストレージサービスの課題やニーズの伸び(出典:ノークリサーチ)
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 一方、「使い慣れたPC環境と同じ画面/操作で利用できる」ことや「蓄積した文書からマニュアルなどを自動作成できる」ことのニーズが伸びている。「特にオンラインストレージにおいては、使い慣れたPC環境と同様に使えることが重要である。蓄積文書からマニュアルなどを作成することは生成AIとも関連している」(同社)。

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