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全文検索エンジン「QuickSolution」がChatGPTと連携、RAGによる質問応答が可能に

2024年4月11日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

住友電工情報システムは2024年4月11日、全文検索サーバーソフトウェア「QuickSolution」の新オプション機能「ChatGPT連携」を発表した。RAG(検索拡張生成)構成の社内文書検索システムを構築可能である。自然言語で質問をすると、ユーザーの閲覧権限に準じて社内文書を検索し、検索結果を利用して回答を生成する。QuickSolutionの価格(税別)は、利用ユーザー数にはよらず、検索対象データの規模などに応じて決まり、250万円から。用途に合わせて全20種のオプション機能を追加可能である。

 住友電工情報システムの「QuickSolution」は、全文検索サーバーソフトウェアである。ファイルサーバーやグループウェア、データベースなどに置いた社内文書ファイルを、Web検索画面から横断的に検索可能なエンタープライズ検索ソフトウェアとして提供している(関連記事全文検索・情報活用ソフト新版「QuickSolution V13.0」、Google Driveを検索対象に追加)。

 テキストファイルだけでなく、Office文書やPDF文書など各種形式ファイルに含まれるテキスト要素も検索する。Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverなど各種RDBMSのデータも検索対象であり、バイナリデータ型のカラムに格納したファイルの内容(本文)を検索するほか、カラムにファイルパスが格納されている場合はパスが指すファイルを検索対象にできる(図1)。

図1:QuickSolutionの主な検索対象(出典:住友電工情報システム)
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 別途オプション機能を組み合わせることで、必要な機能を追加できる。例えば、「Microsoft 365/SharePoint連携」や「Google ドライブ連携」のように検索対象を増やすオプションや、マシンラーニング(機械学習)による「文書分類」や「専門語シソーラス辞書」のように機能を高めるオプション、検索結果の各文書同士の関係を視覚化する「可視化」やャットボット経由で検索する「チャットボット」のようにUIを向上させるオプションなどを用意している。

 今回、新オプションとして「ChatGPT連携」を追加した。RAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)構成の社内文書検索システムを構築可能である(図2)。自然言語で質問をすると、ユーザーの閲覧権限に準じて社内文書を検索し、検索結果を利用して回答を生成する。背景として、ChatGPT単独では社内の情報に回答できないという課題がある。

図2:QuickSolutionにChatGPT連携オプションを組み合わせたRAG構成の検索システムの利用イメージ(出典:住友電工情報システム)
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 QuickSolutionにChatGPT連携オプションを組み合わせると、「開発中の製品Aの特長を教えて」や「社内の研修に参加する方法を教えて」といった、自然言語による質問が可能になる。ChatGPTからの応答に対し、深掘りした追加の質問も可能である。「箇条書きで簡潔にまとめて」といった追加指示もできる。

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