エクサウィザーズ子会社のExa Enterprise AIは2025年2月10日、人の依頼内容に基づいてWebブラウザを自律的に操作するAIエージェントを検証導入すると発表した。情報収集、データ入力作業やスケジュール調整などのホワイトカラー業務の自動化を目指す。これまでもスケジュールの自動調整などを検証してきたが、より汎用的なオフィスワークの自動化を進める。また、有料トライアル/開発協力に参加する企業(3社限定)の募集を開始した。
エクサウィザーズ子会社のExa Enterprise AIは、人が依頼すれば、何をどの順序ですべきかを自分で考え、自律的にタスクを完了するAIエージェントの業務適用に取り組んでいる。
今回、Webブラウザを自律的に操作するAIエージェントの検証導入を開始する。情報収集、データ入力作業やスケジュール調整などのホワイトカラー業務の自動化を目指す。合わせて、有料トライアル/開発協力に参加する企業(3社限定)を募集する(画面1)。
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「企業の多くの業務はRPAによって自動化されてきたが、業務プロセスやシステムの仕様が変更になると停止しやすいといった問題がある。自律型でWebブラウザを操作するAIエージェントがこうした問題を解決し、変化に強い業務自動化を実現する」(Exa Enterprise AI)
同社はこれまで、AIエージェントでスケジュール調整などを自動化する仕組みについて以下のような検証を行ってきたという。
- 架電メモの作成・記入:書き起こし、生成AIによる要約、顧客管理システムへの記入までを自動化。
- 社内スケジュール調整:3つの情報(いつまでに、誰と、どのようなミーティングをしたいか)からスケジュール調整を自動化。
- 担当企業との商談に備えた最新情報レポートの作成:インターネット上に公開された情報から簡易な企業レポートを作成する業務の自動化。
今後、Exa Enterprise AIの「exaBase 生成AI」への実装を見据え、同社の実際の業務にAIエージェントを導入する。固定ワークフローで完了する業務自動化の検証を重ねて、より汎用的なオフィスワークに適用する。将来的には、判断を必要とする業務を自動化することを目指すという。
顧客企業へのAIエージェントの構築支援の検証段階として、特定業務に特化して業務を代行するワークフロー型AIエージェントの構築支援を最初のサービスとして提供する予定。実際に行っている支援例に、ファクスで受領した発注書などの紙書類の情報を画像認識AIで読み取って転記する処理(図1)や、顧客との商談内容を生成AIで要約して営業管理システムに登録する処理などがある。
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