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マネーフォワードエックス、地域金融向けバンキングアプリの本人確認でマイナンバーカードを利用可能に

栃木銀行から提供を開始し、他の導入金融機関でも順次対応

2025年3月13日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

マネーフォワードエックスは2025年3月12日、地域金融機関向けバンキングアプリ「BANK APP」において、口座開設時にマイナンバーカードの電子証明書で本人確認を可能にする機能を追加した。サイバートラストの「iTrust 本人確認サービス」を用いて同機能を提供する。最初に栃木銀行のBANK APPで同機能の提供を開始し、他の導入金融機関でも順次対応していくとしている。

 マネーフォワードエックスの「BANK APP」は、地域金融機関向けのオンラインバンキングアプリである。地域金融機関の顧客は、口座開設や諸届、振込、支払いといったフルバンキング機能をスマートフォンから利用できる。

 今回、普通預金・投資信託口座開設時の本人確認に、マイナンバーカードのICチップに格納されている電子証明書を利用した公的個人認証(犯罪収益移転防止法 ワ方式)を使えるようにした。最初に栃木銀行のBANK APPで提供を開始し、他の導入金融機関でも順次対応していくとしている。

図1:「iTrust 本人確認サービス」を利用した本人確認の仕組み(出典:マネーフォワードエックス)
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 BANK APPでは従来、生体認証(パスキー認証)や本人確認書類の顔画像とユーザーの撮影画像を照合する方法(犯罪収益移転防止法 ホ方式)を用いていた。今回導入した犯収法ワ方式による本人確認の仕組みに、サイバートラストの「iTrust 本人確認サービス」を利用する。

 金融機関の顧客がスマートフォンでマイナンバーカードのICチップを読み取ると、基本情報(氏名・住所・生年月日・性別)をその場で取得し、オンラインで有効性を確認・照合する(図1関連記事サイバートラスト、マイナンバーカードから1度の操作で本人確認情報と個人番号を読み取り可能に)。

 BANK APPを導入する金融機関は、ワ方式の導入により、ホ方式より厳格かつ迅速な本人確認が可能になる。また、本人確認書類の目視確認が不要になることで口座開設の業務を効率化できる。金融機関の顧客にとっては安全性や利便性が向上する。

 マイナンバーカードでの本人確認対応と合わせて、BANK APPの新機能として、払込票を使った「公共料金や税金などの支払い」と「投資信託口座開設」を追加した。図2は同アプリの機能一覧である。

図2:「BANK APP」の機能一覧(出典:マネーフォワードエックス)
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金融 / 地方銀行 / 信用金庫 / 銀行 / eKYC / 犯罪収益移転防止法 / サイバートラスト / マイナンバーカード / マネーフォワード / 栃木銀行

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