[市場動向]
NTTデータグループ、OpenAI事業を推進、2027年度末までに累計1000億円規模の売上へ
2025年4月24日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三
NTTデータグループは2025年4月24日、米OpenAIとの提携を同年5月1日に開始し、国内初の販売代理店として「ChatGPT Enterprise」を販売開始すると発表した。業種・業界の知見を基にAIエージェントを開発・提供する。組織体制面ではOpenAI事業を推進するCoEを新設した。2027年度末までにOpenAI関連事業で累計1000億円規模の売上を目指す。
NTTデータグループは、米OpenAIとの提携を2025年5月1日に開始する。グループのシステム開発の実績・ノウハウを基に、OpenAIの生成AI技術を駆使してAIエージェント構築などのサービスを提供する。
まずは日本市場に注力し、その後、スペインなど欧州、北米、アジア太平洋地域へと提供範囲を広げる。2027年度末までにOpenAI事業で累計1000億円規模の売上を目指す。
提携の下、NTTデータグループが、OpenAIの国内初の販売代理店となって、法人向け生成AIサービス「ChatGPT Enterprise」(画面1)を販売する。当初は大手企業100社に向けたユースケースの創出支援といった、OpenAIのアクセラレーションプログラムを実施する。

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SI事業では、業務を代行できるAIエージェントなどを開発して顧客企業に提供する。NTTデータグループが持つ業界の知見を基に、金融、製造、流通、ヘルスケア、公共など各業種・業界に特有の課題を理解するAIエージェントを開発する。
組織体制面では、迅速・高品質なサポートの提供を目的に、OpenAI専門のCoE組織「OpenAI Center of Excellence」を新設する。OpenAIとの連携を通じて、最新の技術動向やベストプラクティスをいち早くユーザーに展開するとしている。
CoEの活動と同時に、生成AI領域の専門コンサルタントを配置し、導入から活用、運用まで一貫した支援を提供する。顧客企業が生成AIの活用を組織的に推進できる文化の醸成を支援するとしている。