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NRIセキュア、従来型暗号を耐量子暗号に移行する「PQC移行支援サービス」を提供

2025年7月10日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NRIセキュアテクノロジーズは2025年7月9日、セキュリティサービス「耐量子計算機暗号(PQC)への移行支援サービス」を提供開始した。ユーザー企業の情報システムで利用している従来方式の暗号をPQCに移行する。料金は個別見積もり。

 NRIセキュアテクノロジーズの「耐量子計算機暗号(PQC)への移行支援サービス」は、ユーザー企業の情報システムで利用している従来方式の暗号をPQCに移行するセキュリティサービスである。

 現在、多くの企業がデータ保護、電子署名、認証、鍵交換などの用途で暗号技術を利用している。PQCへの移行にあたっては、システムのどの部分に、どのような暗号技術を利用しているかを可視化したうえで、移行の優先度を整理する。

 表1に示した5つのステップに沿って、PQCへの移行の検討からロードマップの策定までを支援する。

表1:「耐量子計算機暗号(PQC)への移行支援サービス」の各ステップと作業内容(出典:NRIセキュアテクノロジーズ)
ステップ ステップの内容 各ステップで実施する支援内容
ステップ1 移行支援キックオフ PQCに関する最新動向を共有し、移行に向けた目的や方針を明確化する。また、移行を推進する体制の構築に向けて助言する
ステップ2 情報資産・対象システムの棚卸と選定 PQCへの移行に向けた基礎として、情報資産の棚卸を実施する。各システムが扱う情報の重要度、保護期間、外部公開の有無などの複数の観点から、移行の要否および優先度を分類する
ステップ3 暗号技術の棚卸 アーキテクチャ設計書や構成管理資料、現場担当者へのヒアリングなどにより、暗号技術の利用状況の全体像を把握する。自動収集ツールを使っている場合は、その結果も活用し、使っているプロトコル、暗号アルゴリズム、証明書、鍵長などを整理する
ステップ4 移行優先度の評価 情報の重要度、保護期間、現在の暗号方式の量子耐性、移行コストなどの複数の観点から、移行対象システムの暗号使用箇所におけるPQCへの移行の必要性と優先度を総合的に評価する
ステップ5 移行計画の策定支援 評価結果をもとに、各システムや暗号技術に対するPQCへの対応方針を定め、移行計画を策定する
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