日本を代表する百戦錬磨のCIO/ITリーダー達が、一線を退いてもなお経営とITのあるべき姿に思いを馳せ、現役の経営陣や情報システム部門の悩み事を聞き、ディスカッションし、アドバイスを贈る──「CIO Lounge」はそんな腕利きの諸氏が集まるコミュニティである。本連載では、「企業の経営者とCIO/情報システム部門の架け橋」、そして「ユーザー企業とベンダー企業の架け橋」となる知見・助言をリレーコラム形式でお届けする。今回は、CIO Lounge正会員メンバーの浦井善弘氏からのメッセージである。

私は製造、金融、そして現在の不動産と、まったく異なる業界で仕事をしてきました。最初に所属した大手電機メーカーでは、ほぼ社内SEとして仕事をし、次の金融機関ではユーザー部門でした。システム部門は勘定系など基幹システムを担い、各ユーザー部門は単機能のシステムを自ら調達・運用する体制だったからです。
私は多くの時間をシステムに関することに割いていましたが、ユーザー部門では、システムに関わる実際の業務は社外のパートナーに依頼することが中心でした。現在は、再び社内SEの立場です。そうした経歴が自ら希望した仕事や業界だったかはともかく、複数の業界で異なる立場で仕事をしてきたのは幸運でした。同じ会社で同じ仕事をしているだけではできない経験、知見が得られたからです。
例えば、情報システム部門に籍を置いていないと最新の技術やトレンドに疎くなりますことが分かりました。具体的には、常にその世界に身を置いていないと、すぐに自分の知識が劣化していくように感じたのです。それは事実だったと思いますし、それだけ技術進歩のスピードが速いのだと痛感しています。
一方で、ユーザー部門にいたからこそ気づいたこともあります。複数の業界でITとビジネスに携わる中で、DXを推進するためにはユーザー部門の役割が特に重要であると痛感したことです。それは一体どういうことか、ここではDX推進においてユーザー部門に求められることについて考察します。
●Next:『2010年宇宙の旅』とAIの進化、ユーザー部門がDX推進で大切にすべき3つのポイント
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