GxPは2025年7月24日、IBM i(旧AS/400)用アプリケーション解析ツール「X-Analysis」(開発元:カナダFresche Solutions)をバージョンアップし、生成AIを活用したコード解析機能「X-Analysis Assistant」を追加した。生成AIに自然言語で質問すると、COBOLやRPGなどで構築したレガシーシステムの中身を解析して回答する。価格はオープン。
GxPが販売する「X-Analysis」(開発元:カナダFresche Solutions)は、オフコンであるIBM i(旧AS/400)用のアプリケーション解析ツールである。今回のバージョンアップでは、生成AIを活用したコード解析機能「X-Analysis Assistant」を新機能として追加した(画面1)。

拡大画像表示
X-Analysis Assistantは、X-Analysisが蓄積した構造解析データと生成AI(OpenAIのGPTやAnthropicのClaudeなど)を連携させた、Webブラウザベースのツールである。RPGやCOBOLなどIBM iの主要言語に対応しており、「このプログラムは何をしているか」といった自然言語での質問に対して、アプリケーション全体の文脈を理解した回答を提供する。
GxPは、従来の生成AIによるコード解析は、個々のコード単体にとどまりがちだと指摘。対して新機能では、X-Analysisが把握しているクロスリファレンス(相互参照)情報や呼び出し関係などの構造的文脈を参照しながら回答を生成することで、実運用に即した精度の高い説明が可能だとしている。
セキュリティ面では、外部のLLMサービスに送信する情報を厳選し、業務データやデータベースの内容を送信しない設計としている。なお、利用するLLMは選択可能だが、特にClaudeは送信データを永続的に保存しないポリシーがあるため、推奨しているという。