金融サービスを手がけるトヨタファイナンス(本社:愛知県名古屋市)は、顧客からのメール問い合わせ対応にAIエージェントを導入し、1件あたりの処理時間を従来の13分から4分へと短縮した。今後はAIエージェントの適用範囲を社内の他の業務領域へ広げるとともに、市民開発体制の構築・発展を目指す。AIエージェント開発基盤「Agent Builder in UiPath Studio」を提供したUiPathが2026年5月12日に発表した。
トヨタファイナンスは、自動車ローン事業とクレジットカード事業などを手がける金融サービス会社である。これまでも定型業務については自動化に取り組んできたが、多品種少量で定性的な判断をともなう業務は自動化できていなかった。
こうした課題に対し、AIエージェントと、レガシー環境を操作できるロボットを組み合わせることで、業務自体をロジックとして実装する手法を採用した。2026年1月、顧客からのWebフォーム経由の問い合わせに対応する業務において、Agent Builder in UiPath Studioで構築したAIエージェントを本稼働させた(図1)。
図1:AIエージェントとロボットで自動化した、Web問い合わせ対応業務の流れ(出典:UiPath)拡大画像表示
現在の運用では、顧客情報システムなど既存の各種システムから必要な情報をロボットが収集し、これをもとにAIエージェントが回答案を作成し、担当者が最終確認を行っている。この結果、平均で13分を要していた1件あたりの処理時間が平均4分へと短くなり、従来比で3倍超の業務効率化を達成した。同業務は月に数千件発生しており、自動化の効果は大きい。
今後は、社内の他の業務へのAIエージェントの導入を進める。経費精算では、請求書を自動で読み取って後続処理をロボットが実行する自動化システムの検証を進めている。将来的には市民開発体制の構築・発展を目指す。
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