医薬品原薬メーカーのアルフレッサファインケミカル(本社:秋田県秋田市)は、紙とファクスが中心だった購買業務をSaaSで刷新した。2025年11月から、ラクスの「楽楽販売」「楽楽請求」「楽楽明細」「楽楽電子保存」を順次導入し、会計処理の入力時間を月60時間短縮したほか、月約1000枚の紙の購入依頼書をペーパーレス化した。ラクスが2026年8月12日に発表した。
アルフレッサファインケミカルは、アルフレッサファーマの子会社で、グループ唯一の医薬品原薬(薬の有効成分)メーカーである。秋田県秋田市に本社・工場を置き、国際基準適合の品質管理の下、医療用医薬品の原薬や中間体を製造・供給している。
同社の購買業務はこれまで、購入したい物品を各現場の担当者がExcelに入力して印刷し、上長の承認を経て購買部門が確認し、取引先にファクスで送付するやり方で進めていた。同社によると、かつては購買業務システムを運用していたが、アルフレッサグループへの参入に伴って利用できなくなり、紙とファクス中心の運用に戻った。システムの再導入を検討したものの、9年間手つかずの状態が続いていたという。
意を決した同社は、ラクスのSaaS「楽楽販売」「楽楽請求」「楽楽明細」「楽楽電子保存」を採用し、2025年11月から順次運用を始めている。図1にあるように、注文書の発行と発注、請求書の受領と支払データの作成、会計システムへの取り込みまでのフローを構築している。
図1:アルフレッサファインケミカルがSaaSの導入で刷新した購買業務フロー(出典:ラクス)拡大画像表示
会計処理では、紙の情報を会計システムに手入力する業務を廃止し、楽楽販売から出力したCSVファイルを一括で取り込む方式に変更。入力時間を月60時間短縮することができたという。
SaaSによって購買状況が可視化された。現場ごとに紙で個別に管理していたときは、申請状況や発注フェーズを購買部門が把握しづらく、進捗確認のための問い合わせも発生していた。新たな購買業務の下ではすべての購買状況を一元的に把握可能になり、購買担当への問い合わせ件数が減った。
紙の購入依頼書の廃止も進んだ。以前は月に300~400件の依頼を処理する中で、商品1点ごとに依頼書1枚発行するやり方だったため、実際に使う紙の枚数は依頼件数を上回っていたという。SaaSの導入によって、紙の使用量を月間約1000枚の削減を図っている。
新たな購買業務フローを定着させる工夫として、ラクスの担当者が週2~3回のペースで活用を支援し、画面の構築もサポートした。また、運用開始前に2回の事前説明会を開くなどして、段階的に運用範囲を広げながら現場でのスムーズな定着に努めたという。
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