テリロジーは2026年8月24日、米Delineaの特権アクセス管理(PAM)プラットフォームの国内販売を開始した。サーバーへのRDP/SSH接続を中継する方法をメインに、システム管理者は特権パスワードを知らなくても各サーバーに特権アクセスできるようにする。サーバーの操作内容も記録/録画する。中規模から大規模の企業に向けて販売する。
テリロジーは、米Delinea(デリニア)と販売代理店契約を締結し、同社の特権アクセス管理(PAM:Privileged Access Management)プラットフォームを国内で販売する。中規模から大規模の企業が主な対象となる。
サーバーへのRDP/SSH接続を中継する方法をメインに、システム管理者は特権パスワードを知らなくても各サーバーに特権アクセスできるようにする。サーバーの操作内容も記録/録画する(図1)。
図1:米Delineaが提供する特権アクセス管理プラットフォームの概要(出典:米Delinea)拡大画像表示
同社によると、サイバー攻撃の主な標的はシステムに対してほぼ無制限の権限を持つ特権IDであり、サイバー攻撃の9割以上は特権IDの悪用が占める。一方、多くの組織では表計算ソフトウェアを使って手作業でパスワードを管理している。運用負荷が大きいうえ、内部不正の要因になっている。
DelineaのPAMプラットフォームでは、以下の3つのツール/機能を統合して提供する。
(1)Secret Server
PAMプラットフォームの中核となる特権ID管理ツール。管理対象となる個々のサーバーにパスワード文字列を見せずにログインさせると共に、操作内容を記録/録画する。サーバーの管理者パスワードは暗号化してSecret Serverが保管・管理し、定期的に自動で変更する。
運用形態は、オンプレミスとクラウド(SaaS)から選べる。クラウド版の場合、各拠点にゲートウェイとなる専用ソフトウェアを導入し、クラウドにアウトバウンド接続する。このトンネルを介して、クラウドから社内サーバーへの特権アクセスを実現する。専用ソフトウェアは、サーバーのパスワード変更や稼働確認も代行する。
(2)Delinea Iris AI
Secret Serverが記録したセッションをAIで解析し、権限の昇格やファイル転送などの不審な操作を検出する。合わせて、アクセス要求ごとに利用者の挙動やデバイス情報からリスクを判定し、認可の可否を動的に判断する「ジャストインタイム(JIT)認可」機能を備える。
(3)Privilege Manager
Windows PCなど端末のOSで使っている特権アカウントを保護する。端末のユーザーに恒久的な管理者権限を与えず、承認済みのアプリケーションを実行する時に限って一時的に権限を引き上げる。これにより、マルウェアの感染やネットワーク内での横展開(ラテラルムーブメント)を防ぐ。
これらの機能に加えて、人間の利用者(システム管理者)だけでなく、クラウドやCI/CDで使うサービスアカウント、AIエージェントなどのNHI(非人間アイデンティティ)を管理の対象に含む。
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