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アイリスオーヤマ、COBOLの受注・出荷システムをJavaに刷新、新規取引の帳票開発が容易に

2026年8月27日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三

アイリスオーヤマ(本社:宮城県仙台市)は、受注・出荷システムをCOBOLからJavaに刷新した。帳票の出力基盤にウイングアーク1stの「SVF」を導入し、国内11工場で1日あたり10万枚のラベルを印刷している。新規取引先に合わせた出荷ラベルも迅速に追加できるようになった。ウイングアーク1stが2026年8月27日に発表した。

 宮城県仙台市に本社を置くアイリスオーヤマは、生活用品の企画から製造、販売までを手がける「メーカーベンダー」という業態を展開する企業である。製造事業(メーカー)と問屋事業(ベンダー)を組み合わせ、小売店への提案や売場づくりまで行っている。

 同社では、年間で1000アイテム以上の新商品を生み出している。問屋を通さず取引先と直接やり取りしているため、新規の取引を始めるにはEDIの送受信の仕組みと、得意先専用のラベルがセットで必要になる。

 従来の受注・出荷システムは、40年にわたってオフコン上のCOBOLで稼働してきた。しかし、COBOLによる帳票開発に携われる人材は少なく、帳票の開発案件が毎月数十件滞留していた。印字の位置情報をコマンドで指定するなど専門の知識が必要で、新規取引先の開拓スピードに帳票開発が追いついていなかったという。

 そこで2022年、受注・出荷システムをCOBOLからJavaへ刷新するプロジェクトが始動。同社はほとんどすべてのシステムを内製で開発しており、新たな受注・出荷システムもAWS上にスクラッチで開発した。

 一方、帳票基盤については、オフコンの帳票システムが備えていたスプール機能を実装する必要があったため、ウイングアーク1stが提供する、スプール機能を備えた帳票ミドルウェア「SVF」を導入した(図1)。同社システム部長の阿部弥孝氏は「オフコンで使えていたスプール機能をオープン環境で実現できるかが最大の論点だった」と振り返る。

図1:アイリスオーヤマが受注・出荷システムの刷新にあわせて構築した帳票出力システムの概要(出典:ウイングアーク1st)
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 SVF導入後、約500本の帳票を作成した。同じくウイングアーク1stが提供するノーコードの帳票設計ツール「SVFX-Designer」を活用することで、システム開発担当者だけでなく、開発以外のメンバーもGUI操作で帳票を作成できるようになった。こうして、帳票基盤を含めた新たな受注出荷システムが2025年9月に稼働開始した。

 現在は、帳票開発に携わる人材を4倍に増員でき、その結果、開発生産性はラベルで約1.5倍、帳票類で約1.2倍に向上した。滞留していた月間数十件の開発案件も解消に向かっている。

 帳票運用の利便性も上がった。例えば、過去の帳票を再出力する際、以前はシステム部に連絡し、データベースから引き出して印刷する必要があった。現在は、現場スタッフが工場ごとに、出荷指示書やラベルといった分類から必要な帳票を選んで出力できる。

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