[市場動向]

「AIを導入したのに成果が出ない」のはなぜ? IT投資の最大化を阻む「デジタル摩擦」を解消するDEX最適化─Nexthink

2026年8月25日(火)神 幸葉(IT Leaders編集部)

深刻な人手不足と生産性の低迷に直面する日本企業において、AI投資やDXの推進は急務となっている。しかし、巨額の投資を実施したにもかかわらず、成果や生産性向上を実感できていない企業は少なくない。その背景に、企業が把握していないデジタル摩擦(デジタルフリクション)が、AI活用を阻害している実態がある。デジタル従業員エクスペリエンス(DEX)専業ベンダーであるNexthinkは2026年8月25日、メディアブリーフィングを開催。「見えないIT課題が、企業の生産性を奪っている」をテーマに、従業員が抱えるIT環境の不満やデジタル摩擦を取り除く「DEX最適化」こそが、AIをはじめとするIT投資の成果(ROI)を最大化するカギになると訴えた。

日本企業の課題とAI投資の死角

 冒頭、Nexthink セールスディレクターの梅園恭司氏(写真1)は、日本社会が直面している構造的な危機について言及した。

写真1:Nexthink セールスディレクター 梅園恭司氏

 今後10数年の間に、日本では労働人口の大幅な減少が予測されている。この人手不足を補うためには、労働者一人ひとりの生産性を向上させることが不可欠だ。しかし、現実に目を向けると、日本の労働生産性はOECD加盟38カ国中29位。G7の中でも最下位に甘んじている(図1)。

図1:日本の生産性は長年の課題(出典:Nexthink)
拡大画像表示

 これらの課題を解決するテクノロジーとしてAIへの期待が高まり、多くの日本企業がAIの導入や投資を積極的に進めている。しかし、投資が拡大する一方で、期待通りの成果を実感できている企業は極めて少ない。

 梅園氏は、「経営層の方からは『AIに投資はしているが、実際に成果が出ているのか分からない』という悩みを非常に多く伺う。当社の調査によると、約7割の企業が投資効果を十分に測定できていないのが現状だ」と指摘する。

 なぜAIを導入しても期待通りの生産性が得られないのか。梅園氏はその根本的な要因の1つとして、AI活用以前に、デジタル従業員エクスペリエンス(DEX)を企業が把握できていないことを挙げた。

 DEXとは従業員が業務で利用するデジタルツール、デバイス、システムとどのように関わるかを示すものであり、生産性、満足度、そしてビジネス成果に影響を与える体験全般を指す。同社の調査によると、IT部門が把握できているDEXトラブルは、現場で起きている問題のわずか5%に過ぎないという(図2)。

図2:生産性を阻害するIT課題が見えているか(出典:Nexthink)
拡大画像表示

 梅園氏によると、「文化的な背景もあるのか、日本の従業員は海外に比べて『これが普通だと思っていた』『自分で何とかしなければいけないと思った』『どうせ言っても変わらない』と諦めてしまい、IT部門への問い合わせを行わない傾向が非常に強い」という。その結果、IT環境中に存在する問題は見えないまま、企業の生産性を確実に削り取っているわけだ。

●Next:AI活用を成功させるために、なぜDEX最適化が必要なのか?

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
  • 1
  • 2
関連キーワード

Nexthink / 従業員エンゲージメント / スイス / DEX / IT投資 / IT運用管理

関連記事

トピックス

[Sponsored]

「AIを導入したのに成果が出ない」のはなぜ? IT投資の最大化を阻む「デジタル摩擦」を解消するDEX最適化─Nexthink深刻な人手不足と生産性の低迷に直面する日本企業において、AI投資やDXの推進は急務となっている。しかし、巨額の投資を実施したにもかかわらず、成果や生産性向上を実感できていない企業は少なくない。その背景に、企業が把握していないデジタル摩擦(デジタルフリクション)が、AI活用を阻害している実態がある。デジタル従業員エクスペリエンス(DEX)専業ベンダーであるNexthinkは2026年8月25日、メディアブリーフィングを開催。「見えないIT課題が、企業の生産性を奪っている」をテーマに、従業員が抱えるIT環境の不満やデジタル摩擦を取り除く「DEX最適化」こそが、AIをはじめとするIT投資の成果(ROI)を最大化するカギになると訴えた。

PAGE TOP