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業務知見や判断基準をAIが理解可能なオントロジーとして整備するコンサルティング─デロイト トーマツ

2026年8月26日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

デロイト トーマツは2026年8月25日、業務知見や判断基準などの集合知を、AIが理解・参照できるオントロジー(知識体系)として整備するコンサルティングサービスを開始した。組織個々のオントロジーを整備し、データ基盤上のオントロジーレイヤーとして実装することで、AIが業務の文脈を踏まえて自律的に動作できるようになるとしている。

 デロイト トーマツは、業務知見や判断基準などの集合知を、AIが理解・参照可能なオントロジー(Ontology、ここでは知識体系)として整備するコンサルティングサービスを提供する。組織個々のオントロジーを、データ基盤上のオントロジーレイヤーとして実装する。これにより、AIが業務の文脈を踏まえて自律的に動作できるようになるとしている。

 「AIが人のように業務の文脈を認識・判断できず、自律的な業務実行に至っていない。要因は、業務知見や判断ロジックを組織内で体系化できておらず、関連する用語・概念のつながりもデータとして定義されていないことにある」(同社)。以下の4段階でコンサルティングサービスを提供する。

第1段階:業務のデジタル化
 業務プロセスを整理し、AIが理解できる単位へと再構成する。すでにデジタル化が進んでいる企業においても、AI活用を前提とした業務構造やデータ定義がなされるように見直す。

第2段階:オントロジーレイヤーの定義
 業務知見を「概念(現実世界の「もの・こと」を抽象化した分類の単位)」「属性(概念がもつ特徴や値)」「関係(概念同士のつながりや関連性)」「制約(データや関係に対して守るべきルール)」として知識体系に整理し、オントロジーレイヤーとして定義する。

図1:製造業における、オントロジーによる知識表現のイメージ例(出典:デロイト トーマツ)
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 図1は、製造業における、オントロジーによる知識表現のイメージ例である。調達、販売、人事・組織、経営といった複数部門にまたがる実業務において、顧客、製品、売上といった概念と、その属性、関係、制約を定義、構造化している。実装にあたっては、特定のユースケースや業務領域から着手し、必要に応じて対象範囲を拡張していくことを想定している。

第3段階:オントロジーレイヤーの実装
 オントロジーレイヤーを組織のセマンティックレイヤーに接続し、データウェアハウス(DWH)や各種システムと連携させることで、データ基盤上に実装する。業務の文脈や関係性をデータ基盤上で表現し、AIが人と共通の業務知見として活用できる環境を整備する。

 「セマンティックレイヤーは、ビジネス共通の用語や関係に基づいてデータや指標を統一する仕組みである。ここにオントロジーレイヤーを接続することで、企業固有の業務知見や判断基準を含めた知識として構造化する」(デロイト トーマツ)。同社はセマンティックレイヤーの構築自体の支援も請け負う。

第4段階:オントロジーレイヤーの継続的な更新・改善
 利用状況や業務変化に応じて、オントロジーレイヤーの継続的な更新・改善を行い、企業固有の知識や判断基準の蓄積・進化を支援する。

 コンサルティングの提供にあたって、デロイト トーマツが顧客の経営支援で培った業界標準プロセスを活用する。ユーザー企業の現場に入り込んでAI活用の構想から実装・定着までを支援するFDE(Forward Deployed Engineer)人材も投入し、戦略設計と現場実装の両面から伴走する。

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オントロジー / 生成AI / コンサルティング / 経営戦略 / Deloitte

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