[市場動向]

未来志向型インフラ技術のハイプサイクル、フィジカルAIが過度な期待のピーク期に─ガートナー

2026年9月2日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ガートナージャパンは2026年9月2日、「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2026年」を発表した。インフラ技術のうち、未来志向型と捉えられるテクノロジーや、トレンドとなっている注目すべきキーワードを取り上げている。2026年版は全25項目あり、2025年版の35項目から21項目削除し11項目追加している。2026年に新たに追加したテクノロジーの中では、フィジカルAIや自動運転トラックなどが「『過度な期待』のピーク期」に位置している。

 米ガートナー(Gartner)のハイプサイクル(Hype Cycle)は、テクノロジーやサービス、関連する概念、手法などの項目の認知度や成熟度を視覚的に示したグラフである。テクノロジーが普及するまでに必ず通過する5つの時期をハイプカーブと呼ぶ曲線で表し、各項目が現在どの時期にあるのかを示している。

 今回ガートナージャパンが発表した「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル」は、インフラ技術のうち、特に未来志向型と捉えられるテクノロジーや、トレンドとなっている注目すべき重要なキーワードを日本に特化したかたちで取り上げている(関連記事未来志向型インフラ技術のハイプサイクル、RAGが過度な期待のピーク期に─ガートナー)。

 2026年版は全25項目あり、2025年版の35項目から21項目削除し11項目追加している。新たに追加したテクノロジーの中では、「フィジカルAI」「自動運転トラック」「3次元空間情報基盤」などが「過度な期待」のピーク期に位置している(図1)。2025年に黎明期にあった「エージェント型AI」は「過度な期待」のピーク期に移行した。また、2025年版で「過度な期待」のピーク期にあった「生成AI」は、幻滅期を通り過ぎ啓発期に移行している。

図1:日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2026年(出典:ガートナー ジャパン)
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 フィジカルAIについてガートナージャパンは、「ヒューマノイドなどのロボット技術の導入にとどまらず、製造業をはじめとする産業全体をデジタル前提で再構築する基盤となる」と説明している。今後は、AIがリアルタイムに判断・制御する産業構造へと移行し、この変革は製造業だけでなく物流、インフラ、建設など広範な業界で同様に進展するとしている。

 エージェント型AIについては、「製造、金融、医療など多くの業界において、業務効率の向上や、新たなビジネスモデル創出の可能性を模索する動きが進みつつある。一方、テクノロジは発展途上であり、すべてが自律的に動く段階には至っていない。現実的には、人間とエージェントが連携しながら業務を遂行する形が主流となる」としている。

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Gartner / ハイプサイクル

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