[市場動向]

AIの「実装と定着の壁」を超えるために─「インプレス AI Days 2026」9月15-16日オンライン開催

みずほFG、ライオン、日清食品、ANA、三菱電機、イトーキ……先進企業のAI変革実践を一挙紹介

2026年9月10日(木)IT Leaders編集部

AI活用は対話から自律・協働へと進化し、人とAIが共に働く本格的な実装期に入った。しかし企業の現場には、ガバナンス確立やデータ基盤整備、業務プロセスの再設計といった「実装と定着の壁」が立ちはだかる──。そんな中、本誌を含むインプレスの4つのビジネスIT専門メディアは2026年9月15日・16日、オンラインイベント「インプレス AI Days 2026~対話から自律・協働へ─ビジネスを再定義するAI~」を開催する。2日間にわたり、生成AI・AIエージェントの最新動向やAI Readyなデータ基盤、AI駆動開発、ガバナンス、人材育成などをテーマに、企業が抱える課題を打破する実践的な「解」をお届けする予定だ。

 対話(チャットボット)から自律・協働(エージェント)へ──。AIの業務活用トレンドは、個人の業務効率化のフェーズを越え、AIが自律的に動き、人と協働するチームの一員としてビジネスの現場に組み込まれる、本格的な実装/活用期に入っている。

 一方で、自社のAI導入を牽引する「AIリーダー」は多くの課題を抱えている。それは、ガバナンスの確立、データ基盤の整備、AIを組み込んだ業務プロセスの再設計といった諸課題に対する「実装と定着の壁」だ。AIリーダーは技術の進化に追従するだけでなく、組織の競争力を根本から引き上げるための活用ロードマップを描くことが求められている。

 そうした状況を踏まえて、本誌を含むインプレスの4つのビジネスIT専門メディア(DIGITAL X 、クラウド Watch、 IT Leaders 、Think IT)は2026年9月15日(火)・16日(水)の両日、オンラインイベント「インプレス AI Days 2026~対話から自律・協働へ─ビジネスを再定義するAI~」を開催する。

 4つのメディアがそれぞれの専門領域のナレッジ──生成AI/AIエージェントの最新動向、AI Readyなデータ基盤の構築、AI駆動開発、人とAIが協働する業務プロセスの再設計、AIセキュリティ/ガバナンス、人材育成など──を持ち寄り、企業が直面する実装と定着の壁を打破するための“解”を、2日間にわたってお届けするかたちだ。

  本誌は、9月16日のDay 2において、Cトラック「情シスが担う、AI Readyなデータ整備とセキュリティ/ガバナンス」をホストする。AI活用を本格化させる企業はいま、その基盤をいかに整え、組織に実装し、企業変革を前に進める力へと変えていくのか。AI変革を牽引するリーダー達を迎え、各社の実践と知見を基に、その現在地と次なる一手を掘り下げていく。以下、注目セッションを中心に、イベントの見どころを紹介する。

対話型AIからエージェント、フィジカルAIへ─エンタープライズAIの次なる本領

写真1:Preferred Networks共同創業者 代表取締役社長の岡野原大輔氏

 Day 2のオープニング基調講演に立つのは、日本のAI研究開発を牽引する、Preferred Networks(PFN)の岡野原大輔氏(写真1)である。

 大規模言語モデル(LLM)の最新動向から、物理世界(製造、バイオ、マテリアル等)へ進出するフィジカルAIの実装まで、エンタープライズAIの最前線を紹介。AIが単なるツールから「人と協働するパートナー」へと変わる現在、日本企業がビジネスを再定義し競争力を高めるために不可欠な、技術的視座と実践のヒントを解説する。

みずほFGのCAIOが明かす、AIエージェントの導入実践

写真2:みずほフィナンシャルグループ デジタル戦略部 執行役員 デジタル戦略部長 Chief AI Officerの藤井達人氏

 1つ目のユーザー事例講演には、みずほフィナンシャルグループ デジタル戦略部 執行役員 デジタル戦略部長 Chief AI Officer(CAIO)の藤井達人氏(写真2)が登壇する。

 金融機関でAIを本格展開するうえでの課題は、ガバナンスとスピードのトレードオフと藤井氏。同行はこうした課題に対し、共通基盤の構築と内製化を取り組み、セキュリティ・コンプライアンスを担保したAIエージェントの量産体制を確立した。国内を代表する金融機関における、AIを安全かつ迅速に展開するための基盤構築や運用の実際を詳らかにする。

AIエージェントの民主化と独自AIモデルで加速するライオンのDX

写真3:ライオン 執行役員 全社デジタル戦略担当の中林紀彦氏

 2つ目のユーザー事例講演に立つのは、ライオン 執行役員 全社デジタル戦略担当の中林紀彦氏(写真3)である。

 AIを現場に根づかせ、業務・事業の変革につなげるための同社の戦略と実践について、人材育成や推進体制のあり方も交えて解説する。生成AIやAIエージェントを一部の部門やユースケースにとどめず、全社的な業務・事業の変革につなげるには──。取り組みを牽引してきた中林氏が、AI活用を継続的な成果につなげる考え方と、その過程で得た学びを説く。

AI活用に先駆けた日清食品HDが示す、AIエージェント活用の道標

写真4:日清食品ホールディングス ITプラットフォーム 執行役員・CIOの成田敏博氏

 3つ目のユーザー事例講演は、日清食品ホールディングス ITプラットフォーム 執行役員・CIOの成田敏博氏(写真4)だ。

 経営トップの意向を受け、早期に生成AIの全社展開に踏み切った同社では、AIエージェントを具体的な業務成果につなげるための取り組みを進めている。セッションでは、これまでの取り組みの経緯や経験を踏まえて、業務部門を支えるIT部門の役割の変化や、AIを一過性の試行で終わらせず、根本的な業務変革につなげるためのアプローチを示す。

AI活用を個別最適から全社標準へ―IT部門が担うAI Ready実装論

写真5:アイ・ティ・アール プリンシパル・アナリストの舘野真人氏

 Day 2のクロージング基調講演を務めるのは、アイ・ティ・アール プリンシパル・アナリストの舘野真人氏(写真5)である。

 生成AI活用の成否を分けるのは、ツールやモデルの選定だけではなく、業務・データ・人・ガバナンスを一体で設計し、継続的な成果につなげる組織能力だと舘野氏。こうした状態こそが「AI Ready」と捉え、CIO/IT部門が全社視点でAI活用を推進し、現場への定着と持続的な成果創出につなげるための考え方と実践上の要点を整理する。

AI駆動開発にフォーカスしたトラックを併催

 Day 2のTrack Dでは、ITエンジニア/プロフェッショナルのためのメディア、Think ITが「開発者から指揮官へ シンギュラリティ時代のAI駆動開発」をテーマに、ソフトウェア開発におけるAI活用の最新トレンドや先進事例にフォーカスしたセッションをお届けする。

 グロース・アーキテクチャ&チームス 代表取締役社長の鈴木雄介氏、KDDIアジャイル開発センター テックエバンジェリストの御田 稔(みのるん)氏、名古屋大学 大学院情報学研究科 准教授の森崎修司氏など、領域のエキスパートが集い、AIがコードを書く時代におけるエンジニアの役割や、AIネイティブな開発プロセスやアーキテクチャのあり方など、さまざまな知見や考え方を共有する。

AIネイティブ組織への転換、人とAIの協働─Day1の見どころ

 Day 2に先だって、9月15日に開催されるDay 1では、DIGITAL Xがホストする「Track A:事業部門から始めるAIネイティブ組織への転換」、クラウド Watchによる「Track B: 人とAIの協働へ─AIエージェントを組織と業務プロセスに組み込む」を展開する。

 オープニング基調講演には、ベネッセスタイルケアグループ 専務執行役員で、一般社団法人Generative AI Japan 顧問の橋本英知氏が登壇。クロージング基調講演は、慶應義塾大学 理工学部 教授で、一般社団法人人工知能学会 前会長・顧問の栗原聡氏。両専門家が生成AIやAIエージェントの今、人とAIのあるべき関係性などについて解説する。

その他、注目のユーザー事例/エキスパート講演は以下のとおり。

[Track A:事業部門から始めるAIネイティブ組織への転換]

老舗メーカーのAI変革―組織実装と人材育成の現在地

イトーキ 常務執行役員 DX本部 本部長 CAIO 竹内 尚志氏

”未来を創る人財へ” 人的資本経営を加速するDXイノベーションアカデミーの挑戦

三菱電機 デジタルイノベーション事業本部 AXイノベーションセンター 副センター長 西川孝典氏
同 人財・カルチャー変革統括部 グローバル人財部 人財イノベーションセンター センター長 長坂英史氏

AI時代に向けた経理・財務部門のDX(5年間の軌跡)

パナソニック コネクトグループ アソシエイト・ヴァイス・プレジデント経理担当 兼 経理・財務本部マネージングダイレクター 藤田直也氏

[Track B: 人とAIの協働へ─AIエージェントを組織と業務プロセスに組み込む]

ANAグループが目指すDigital by Default × Human Premium~DX戦略と、AIを前提とした業務プロセスの再構築による価値創造~

全日本空輸 デジタル変革室 データ・AIトランスフォーメーション部 AI推進チーム リーダー 村井貴彦氏
同 マネージャー 室木梨沙氏

AIエージェントに、どこまで仕事を任せるか─誤操作・権限・推論コストを制御する3つの原則

EYストラテジー・アンド・コンサルティング テクノロジーコンサルティング ディレクター 城田真琴氏

東京海上日動システムズのAI駆動開発の現在地

東京海上日動システムズ 開発企画本部 戦略企画部 部長 山下裕記氏

 AIを真の「組織の力」へと変え、次なる成長への一歩を踏み出すために──。このオンラインイベントは聴講無料。興味・関心を持たれたら、是非とも参加いただき、AI Transformationの最前線に触れていただきたい。


●インプレス主催イベント情報

[開催概要]
インプレス AI Days 2026
対話から自律・協働へ─ビジネスを再定義するAI

 日時:Day 1|2026年9月15日() 10:00~17:20
    Day 2|2026年9月16日() 10:00~17:20
 開催形式:ライブ配信ウェビナー
 主催:株式会社インプレス
    DIGITAL X 、クラウド Watch、 IT Leaders 、Think IT
 参加料:無料(事前登録制)
 募集人数:700名 
 イベントの詳細と聴講申し込み
 https://academy.impress.co.jp/event/ai-day2026/

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