日本オラクルは2010年6月3日、中堅企業向け業務アプリケーションのパートナー支援プログラム「Oracle Accelerate」に、新しく9種類のソリューションが追加されたことを発表した。Oracle Accelerateは、オラクルの業務アプリケーションパッケージ「Oracle Applications」をもとに、業界業種や業務に特化したパートナーの知見やノウハウを雛形として短期導入ソリューションの構築を支援するプログラムで、2007年10月より開始されている。
今回、6社のパートナーから新たに9種類の短期導入ソリューションが提供可能となり、日本でのOracle Accelerateソリューションは全部で5製品47種類に拡充された。各ソリューションには、オラクルの業務アプリケーションのソフトウェアライセンス、パートナーの構築した導入手法の雛形と導入サービス、サーバーが含まれる。各業界業種や業務に最適化されたソフトウェア、ハードウェアとサービスを統合的に導入することで、導入期間を同社の従来製品の3分の2に短縮することも可能になっている。
今回発表された「Oracle Accelerate」の新ソリューションの概要とパートナー企業は以下のとおり。
- 産業機械製造業向けソリューション「N-focus for 個別受注生産」(NS・コンピュータサービス):「JD Edwards EnterpriseOne」をベースに、従来の製番管理での製造業、プロジェクト型の設計製造業、金型設計製造や設備設計製造、試作品の製造など、個別受注型の生産を「プロジェクト」として管理する。
- 産業機械製造業向けソリューション「個別受注生産向け会計ソリューション」(CSKシステムズ):産業機械分野で個別受注生産形態を持つ顧客に向けた短期導入ソリューション。
- 自動車・自動車部品製造業向けソリューション「N-focus for 自動車部品製造」(NS・コンピュータサービス):「JD Edwards EnterpriseOne」をベースにしたソリューションで、自動車部品業界で必要とされる機能をあらかじめ組み込んでいる。
- N-focus for製造業会計(NS・コンピュータサービス):「JD Edwards EnterpriseOne」をベースに、製造業界の会計処理で必要とされるビジネスプロセスに対応する機能をあらかじめ組み込んでいる。
- 卸業・商社向けソリューション「N-focus for 輸入販売」(NS・コンピュータサービス):「JD Edwards EnterpriseOne」をベースに、輸入販売業を営む顧客がコスト低減を実現するために必須となる、コストを「見える化」して営業戦略に役立てるためのサプライヤー評価、正確な原価の把握、ロット管理によるトレーサビリティーなどを可能にする機能を組み込んでいる。
- 建設・エンジニアリング業界向けソリューション「STNS-PA 建設・エンジニアリング」(STNet):「Oracle E-Business Suite」をベースとした建設・エンジニアリング業向けの短期・低コストソリューション。
- 全業種向けソリューション「b-PCM(Business Enhancer for Profit& Cost Management)」(東洋ビジネスエンジニアリング):製造業向け予算管理、収益・原価管理テンプレート。
- 「Hyperion Starter Kit」(アクセンチュア):制度連結/管理連結の情報収集の業務負荷、情報の共有などに課題を抱えている顧客向けに、現行の業務、システムへの影響を最小限に抑えて効率的にシステムを導入するためのソリューション。
- 「OGIS人事コア業務テンプレート」(オージス総研):「OGIS人事モデルベースパック」には、「PeopleSoft Enterprise HCM」の人事給与管理システムを導入するにあたって必要となる、人事給与に関わる業務フローや設定項目があらかじめ用意されている。
「Oracle Accelerate」ソリューション一覧
http://www.oracle.co.jp/campaign/mb_apps/showcase.html
日本オラクル
http://www.oracle.co.jp/